2019年9月26日

DNSのサプリメント「アイアンSP」から世界反ドーピング機関(WADA)禁止物質検出。経緯は?

 アスリートにとって、競技人生を終わらせかねないドーピング。このほど、ドームは同社が展開するDNSサプリメント「アイアンSP」より、世界反ドーピング機関(WADA)禁止物質が検出されたと発表しました。

検出された物質、経緯は?

 今回検出されたWADA指定禁止物質および、それに準ずる物質は「DHEA」、「5(6)-androstane-3b,17b-diol」、「5-androstane-3b, 17a-diol」の3つです。「DHEA」、「5(6)-androstane-3b,17b-diol」は指定禁止物質、「5-androstane-3b, 17a-diol」については指定禁止に準ずる物質に指定されています。

 発覚の経緯としては、同社が同製品を国際的アンチドーピング認証制度「インフォームドチョイス」の認証を受けるため分析を依頼したところ、同社サプリメント事業担当者宛に禁止物質が検出されたとの連絡が入ったといいます。

 同社は今回の禁止物質検出について、「禁止物質は当該商品には本来含まれていない成分です」と説明しており、「当該商品の製造されたラインに残存していた禁止物質が混入した可能性があり、原因究明を進めております」とコメントしています。

混入は極めて微量だが、使用は控えたほうがベター

 同社は、禁止物質の混入量について現在調査中としながらも、推定混入量からすると『スポーツにおけるサプリメントの製品情報公開の枠組みに関するガイドライン』が定める製品分析上の検出限界以下、または検出限界程度……つまり、”混入量は極めて微量”と伝えています。

 同社としては、「ドーピング検査で陽性反応が出る可能性は極めて低い」としていますが、「ドーピング検査を受ける可能性のあるアスリートの皆様には念のため今後の摂取はお控えいただきますよう、お願いいたします」とも伝えています。

 なお、同商品はすでに市場には約2,000個が流通しており、約1,000個が購入済みとなっています。購入した方には返金手続きを進めるとしていますので、該当商品をお持ちの方は、以下のカスタマーセンター宛に連絡してください。

・ドームカスタマーセンター
月曜日~金曜日 9:30~17:00(平日のみ)
電話番号:0120-106-786

<Text:辻村/Photo:Getty Images>