テレワークで体の不調を訴える人が増加中、約3割が「肩こり」「腰痛」に。オムロンがアンケート結果を公表
新型コロナウイルス対策で、急速に進む「テレワーク」導入。自宅では、オフィスにあるような仕事用のデスク&チェアがないことも多いと思いますが、体調はいかがでしょうか?
今回、オムロンがテレワークに取り組む人たちに向け、不調の種類や度合いに関するアンケートを実施。結果を公表しているので、ご紹介します。
テレワーク開始で約3割の人が「肩こり」「腰痛」など訴え
同社はインターネット調査を4月22日(水)〜24日(金)の3日間実施。20代〜50代の男女1024名の声を集めています。
これによれば、テレワークを開始後、約3割の人が体調に変化(不調)が生じたと回答。
おもな不調は「肩こり」「精神的なストレス」「腰痛」で、「姿勢が悪くなる」「目の疲れ」なども続いています。「肩こり」「腰痛」は、長時間座る環境が整えられていないことなどから、負荷が生じていると推察。また、今後の見通しがつかない状況や外出自粛などによって「精神的なストレス」が生じていると考えられます。
ちなみに、不調の内容は男女でややバラツキがあり、男性は精神的なストレスを感じやすい傾向、女性は肉体的な疲労を感じやすい傾向があると言えそうです。
自宅の仕事環境は? 約3割が「床に座る」と回答
今回の調査では、自宅での仕事環境についても及んでいます。これによれば、テレワーク中、約7割が「机、椅子を使用している」と回答。残りの約3割の方は、なんと「床に座っている」ことが分かりました。
机や椅子に座っているといっても、食事用のダイニングテーブル&チェアということもあります。床に座る場合も含め、姿勢が悪化することで「猫背」や「スマホ首(ストレートネック)」になりやすいことから、先の通り「肩こり」 「腰痛」の発症リスクが上がると考えられます。
不調の度合いは「耐えられる」が多いものの……
テレワーク実施中の方が多く感じている体調面の不調ですが、それは一体どの程度なのでしょうか。
調査結果によれば、不調の度合いについて「軽度」が多いものの、約4人に1人(約27%)は重度と感じているのが実情。
不調の実感は、2週目から増加傾向にあることも分かっています。現時点で約1か月の緊急事態宣言が発出されているわけですが、その長期化も危惧されているだけに、今後は自宅の環境面整備にも目を向けたほうがよいかもしれません。
また、外出自粛が要請されているだけに、アクティブな運動ができないというのもツラいところ。不調軽減のためにどのような対策をとっていきたいかとの質問には、「散歩」や「ストレッチ・エクササイズ」といった比較的軽い運動が挙げられています。
出口の見えない毎日で不安ですが、今が踏んばりどき。体の不調には配慮しながら、この難局を乗り越えていきましょう!
【調査の概要】
■調査目的:新型コロナウイルス対策によって急速に進むテレワークによって人々がど んな不調をかかえているかを浮き彫りにし、それぞれの不調の種類や度合い対策方法を調 査する。
■調査対象:新型コロナウイルス感染症拡大防止策によりテレワークになった、週3回以 上在宅での勤務をしている方、自宅での作業がデスクワークの方
男性20-29歳 127人 / 女性20-29歳 129人 男性30-39歳 126人 / 女性30-39歳 133人 男性40-49歳 128人 / 女性40-49歳 127人 男性50-59歳 126人 / 女性50-59歳 128人 合計 1024人
■調査エリア:全国
■調査方法:インターネット調査
■調査期間 :2020年4月22日(水)〜2020年4月24日(金)
<Text:辻村>