2021年6月25日

寺田明日香、準決勝トップの13秒06で明日の決勝に進出【陸上日本選手権】

  東京オリンピックの選考会を兼ねた陸上日本選手権(第105回日本陸上競技選手権大会)が6月25日、大阪・ヤンマースタジアム長居で開催されています。

 大会2日目となる今日は、女子100mハードルに寺田明日香選手(ジャパンクリエイト)が出場。12秒87の日本記録保持者である寺田選手は、予選をトップで通過し、準決勝第1組に登場しました。

準決勝トップタイムで決勝へ

 1時間ほど前に強い雨が降ってきたものの、スタート時には雨がなんとか雨があがったなかレースがスタート。第7レーンの寺田選手は、危なげない走りで13秒06の1着でゴール。準決勝全2組でトップタイムでした。明日26日(土)17:15〜から行われる決勝に進出しました。

 

引退、結婚、出産、競技転向を経て、日本一&五輪出場へ

  寺田選手は社会人1年目で初出場の2008年から、日本選手権を3連覇。2009年世界陸上ベルリン大会出場、アジア選手権での銀メダル獲得など若くから活躍を続けていたものの、相次ぐケガ・病気で2013年に現役を引退。その後、結婚・出産を経て「7人制ラグビー」に競技転向する形で現役復帰していました。

 そして2018年12月にラグビー選手としての引退と陸上競技への復帰を表明。2019年シーズンから競技会に出場し、同年9月1日の「富士北麓ワールドトライアル2019」で史上初めて13秒の壁を突破し、12秒97の日本新記録を樹立。カタール・ドーハで開催された「世界陸上」にも出場しました。

 オリンピックイヤーとなった今シーズンは、初戦となった4月29日の織田記念で12秒96の日本新記録をマークすると、6月1日の木南記念で今シーズン2度目となる日本新記録=12秒87を樹立。今シーズンすべてのレースで12秒台を出しており、好調のまま日本選手権に入ってきました。

 引退、結婚、出産、競技転向などを経て集大成となる今大会。オリンピック参加標準記録である12秒84突破、そして、2010年以来の日本選手権優勝を目指します。

《大会3日目:6月26日(土)
●決勝:17:15〜
⇒NHK総合で放送予定

▼あわせて読みたい
・寺田明日香、いざ日本選手権へ! 夫兼マネージャーが見どころを解説します!

<Text & Photo:編集部>