世界中でフィットネスブーム加速。日本ではランニングが人気【スポーツSNS利用者の行動から分かったこと】
アスリート向けSNS「Strava(ストラバ)」を提供するSTRAVAは、2021年に同サービス上に投稿されたアクティビティの記録などをまとめた分析レポート「Year In Sport」を発表しました。
世界のアクティビティブームは2021年も堅調に推移
世界が新型コロナウイルスに揺れた2020〜2021年。同社によれば、パンデミック初期に始まった運動ブームは、2021年も継続していると言います。2020年はアクティビティ(活動)数が急増した1年でしたが、今年はさらに年間で38%もアクティビティが増加。12か月間でアップロード件数は18億件にのぼります。
ウォーキングとハイキングが人気
スポーツのタイプ別では、ウォーキングとハイキングが、ヨガやインドアトレーニングと並んで堅調な伸びを記録。
ウォーキングは手軽にできるアクティビティとして世界中で人気です。とくに、イギリスでは全体の約4分の1、日本でも約7%をウォーキングが占めています。
1週間の平均ウォーキング時間も長く、ほとんどの人が、近所を軽く散歩する程度以上に歩いています。ウォーキングを定期的にアップロードしている人は、週に約2時間半~4時間を記録しているといいます。
また、同社はウォーキングとランニング・サイクリングの親和性についても指摘。ウォーキングだけを記録するアスリートが一定数いる中で、Strava上では、ウォーキングをする人の3分の2はランニングやサイクリングも行っているといいます。特に女性のランナーとサイクリストは、男性の2.4倍もウォーキングをアップロードするなど熱心です。
コロナでオンラインコミュニティが活況
コロナがもたらしたもののひとつに、オンラインコミュニティの繁栄も挙げられます。
Stravaでは頻繁にオンライン上でイベントやチャレンジを開催していますが、Strava全体のクラブ参加者の総数は昨年の大幅な増加からさらに37%アップ。また、チャレンジの参加者も2倍になりました(2019年から2020年にかけても倍増)。
ほか、世界と日本のアクティビティを比べてみると、日本はとくにランニングが人気。世界の平均ランニング距離が6.2キロであるのに対し、日本は6.8キロとなっています。
コロナ禍前のレポートはこちら:日本人はマラソン完走率1位、夜ラン多め、そして元旦朝から走る。「STRAVA」利用者のアクティビティレポート
<Text:辻村>