NMB48磯佳奈江「振り返ってみるとスゴい人たちと一緒にプレイしてた」（前編）│アイドルと、スポーツと、青春と。#24 (3/3)

――「これはキツかった……」と印象に残っている練習はありますか？

リフティングが苦手だったんですけど、決められた回数以上できないと罰としてダッシュしなきゃいけなかったんですよ。毎回走らされて、すごいキツかったです。だから、練習が終わってクタクタになっても、家に帰ってからリフティングの練習をしてました。

――小学5年生のときに全国でベスト16、6年生ではさらに躍進してベスト8に輝いたと聞いています。この時期はレギュラーとして試合に出ていたんですか？

5年生からはレギュラーでしたね。試合に出れるようになった時期はすごくうれしかったです。

――全国大会まで進めたのは、厳しい練習の成果が出たことによるのでしょうか？

それもあると思うんですけど、チームメイトに今もプロで活躍している京川舞（INAC神戸レオネッサ所属、なでしこジャパンに選出された経験もある）がめちゃくちゃ上手いんですよ。もともと弱いチームでもなかったけど、彼女がひとりで3〜4点取っちゃうから。だから、全国に行けた理由は、舞が入ったからかな。舞ひとりでも勝てるんじゃない？　と思うくらいでした（笑）。

――そんなに上手だったんですね。

あと、オルカ鴨川で活躍している宮本真緒ちゃんもいたし、振り返ってみるとスゴい人たちと一緒にサッカーをやっていたんだなと思います。

――とはいえ、ディフェンダーが守らないと試合には勝てないですよね。得意だったプレイはありますか？

ラインを上げるためのロングパスは好きでした。あと足の速さを活かして、攻めてきた相手のボールを奪ったときも気持ちよかったです。でも、いちばん記憶に残ってるのはオウンゴールしちゃった瞬間。試合に出場しはじめた頃だったと思うんですけど、公式戦でゴール前に来たボールをクリアしようとしたら誤って自陣のゴールに入ってしまって。めちゃくちゃ悔しくて、泣きながら試合を続けた記憶があります。

――逆にうれしかった記憶は？

やっぱり、全国大会に進めたときはうれしかったですね。でも、やっぱり悔しい思い出の方が強いんです。ベスト4をかけた試合で、すごい点の取り合いになったんですよ。でも、最後はPKで負けちゃって。私はプレッシャーに弱いので、PKは蹴らなかったんですけど（笑）。このときのチームメイトのうちの何人かは、同じ中学に進んで一緒にサッカーを続けることになりました。

後編：NMB48磯佳奈江「サッカーを通じて折れない心を手に入れました」（後編）

［プロフィール］
磯佳奈江（いそ・かなえ）／NMB48
1993年8月9日生まれ、茨城県出身。2013年に「第1回AKB48グループドラフト会議」で1順目指名され、NMB48・チームBIIへ加入。サッカーで全国大会ベスト8という経験を活かして、なでしこリーグの「INAC神戸レオネッサ」応援大使などサッカーに関わる仕事を数多く務めている。
【公式Twitter】https://twitter.com/isokana89
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