インタビュー
2019年9月9日

NMB48磯佳奈江「サッカーを通じて折れない心を手に入れました」(後編)│アイドルと、スポーツと、青春と。#24 (2/3)

――女子サッカーをやりたいという気持ちはなかったんですか?

やりたい気持ちもあったし、クラブチームからも誘ってもらったこともあったんですよ。でも、練習場所が家から遠かったので、通うのが難しくて。もしかしたら、そこに通ってたら、今でもサッカーを続けてたかもしれないなって思います。

――全国出場の強豪チームや、男子に混ざってサッカーを続けてきたことで、得たものはありますか?

確実にメンタルは強くなったと思います。気持ちが折れることがなくなったし、すぐに諦めることはまったくないです。そして、いくら疲れを感じていても絶対に手を抜かないことを心がけるようになりました。そういうタフさが身についたのは、サッカーを続けてきたおかげかもしれません。

――メンタル面での強さはどんな場面で感じるんですか?

私はダンスも歌も未経験だったのです。だから、ひたすら練習するしかなかったんですけど、気づいたら朝になってたってことが何度もありました。周りに負けないために努力を続けられたのは、メンタルが強くなったからだと思います。

もっとサッカーの魅力を多くの人に伝えていきたい

――サッカーに関するメディアから取材されることで、アイドルに興味がない人が、握手会に来ることはあるんですか?

あります。私のファンって独特で、サッカーの話をする人が多いんですよ。それこそ「サッカー好きって、どのくらいガチなのか確かめてやろう」って感じで。同じ鹿島アントラーズのサポーターと「あの試合、どうだったよね」と意気投合することもあれば、別のチームのサポーターから「次は絶対に勝つからな」とだけ言いに来ることもあって(笑)。あと、私が鹿島の話ばかりするから「鹿島のファンになった」という人もいます。サッカーのおかげで、いろんな人と楽しく話せてすごくうれしいです。

――磯さんは、なでしこリーグ「INAC神戸レオネッサ」の応援大使も務めていますよね。ファンが磯さんをきっかけに女子サッカーに興味を持つこともあるのでしょうか?

あります。それこそ「レオネッサのファンクラブに入ったよ」「(本拠地の)ノエビアスタジアム神戸に行ったよ」って報告してくれる人もいて。個人的には、もっとたくさんの女性にサッカーの魅力を伝えたいと思っていて。だから、いろんな企画を考えていきたいです。プロ野球の阪神タイガースファンの女性を「TORACO(とらこ)」っていうんですけど、TORACO向けのイベントとかグッズをつくって、女性ファンが増えたと思うんですよ。そういうアイデアを出して、Jリーグやなでしこリーグを盛り上げていきたいですね。

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