2018年5月16日

地元薬局が運営!静岡市のランステ「鷹匠ランニングステーション runner‘s resort REBORN」と周辺コース (1/2)

 着替えて荷物を預け、走り終えた後にはシャワーで汗を流せるランニングステーション。仕事帰りや出張・旅行先でランニングを楽しむ際、とても重宝する施設です。利用経験のある方も、おそらく多いことでしょう。

 MELOSでは全国各地のランニングステーションを、周辺のランニングコースと合わせてご紹介しています。今回取材したのは、静岡県静岡市にある「鷹匠ランニングステーション runner‘s resort REBORN」。さっそく施設について、くわしくご覧ください。

地域密着型の薬局が運営

 新静岡駅から徒歩3分、静岡駅からも徒歩圏内にある「鷹匠ランニングステーション runner‘s resort REBORN」。その大きな特徴は、薬局が運営しているということでしょう。実際に訪れてみると、同施設も薬局・杏林堂鷹匠店の上にありました。

 利用する際は、まず1Fの薬局従業員に声をかけて受付。その後、3Fのランニングステーションへ向かいます。はたして、なぜ薬局がランニングステーションを運営することになったのか。今回、施設責任者である酒井英彰さんにお話を伺いました。

「当施設は2012年7月にオープンしました。杏林堂薬局は地域密着型のドラッグストアで、県内に約80店舗あります。しかし物販だけでなく、それ以上のものを皆さまにご提供したいと考えたんです。私たちは薬局ですから、頭に浮かんだのは地域の方々の健康。来てくださった方にもっと健康になってほしいという思いでスポーツに着目し、ランニングステーションの設立を決めました。ランナーにとって憩いの場であり、充実した練習に取り組むための拠点としてご活用いただければと考えています」

 人の健康という軸は、薬局もスポーツも同じこと。地域住民の健康を心から願えばこそ、ランニングステーションという発想は自然なものといえるのかもしれません。

 施設利用者には、シリアスランナーよりファンラン思考の方が多いとのこと。これから運動を始めるという方を含め、静岡市街からも利用者が集まっています。なかには出張のついでに、同施設を利用して走るという方も。特に平日の夕方以降と土日の午前中に利用者が増える傾向があり、大会シーズンは他の時期と比べて多くのランナーが集まるそうです。

清潔感のある更衣室と広々としたテーブルスペース

 それでは実際に、施設内の様子を見ていきましょう。

 入口を入ると広いスペースがあり、2つのテーブルが置かれています。着替えを済ませて仲間を待ったり、ランニング後に休憩したり。まさに利用者にとって憩いのスペースといえるのではないでしょうか。

 ロッカーの数は非常に多いため、「せっかく来たのに空いていない」なんていう心配はなさそう。荷物が多い場合は、ロッカー上のスペースに置くこともできます。

 洗面台に目を向けると、化粧品などがたくさん! これは、薬局が運営しているからこそ。走ってシャワーを浴びた後、スキンケアもできます。特に女性にとっては大きなメリットとなりそうですね。

 シャワーは6か所。シャンプーなどはもちろん備えつけですが、シャワー室には椅子もありました。走って疲れた後、立って身体を洗うのが大変……という方でも安心です。

 なお、同施設ではランニングシューズのレンタルが可能です。シューズはかさばりますから、荷物を減らしたいという方にはうれしいサービスでしょう。

 1Fはドラッグストアですが、ランニングステーション内でもテーピングなどが購入できます。トレーニングパフォーマンスをサポートしたり、痛みや違和感のある部位をサポート。薬局が選りすぐったアイテムだけあり、信頼度は高いでしょう。

 そのほか、トレーニングなどに利用できるフリースペースも。こちらはランニングに限らず、さまざまなイベントで貸出可能となっています。ヨガやピラティスをはじめとした教室・イベントの開催など、もし開催を希望される方がいれば活用してみてはいかがでしょうか。

お堀や石垣を眺めながら走る「駿府城公園」周回コース

 同施設は約5kmで海、約1〜2kmで山というランニング環境に恵まれた立地。なかでもこちらを拠点によく活用されているのが、約1kmの場所にある「駿府城公園」です。

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