2019年7月18日

ワークアウトでこそ使いたい完全ワイヤレスイヤホン新登場。iPhoneと相性抜群の「Powerbeats Pro」がアツい【レビュー】 (2/3)

ワークアウトでこそ本領を発揮

 ビーツのラインナップにはワークアウト用のワイヤレスイヤホンとして高い人気を誇る「Powerbeats3 wireless」というヒットモデルがあります。Powerbeats Proもワークアウト用イヤホンとしてPowerbeatsシリーズのよい所を数多く採り入れています。

 ひとつはイヤーフックスタイルです。体を激しく動かしながら音楽を聴く際には、なるべくフィット感が安定するイヤホンを選びたいものです。アップルのAirPodsもワークアウト用をうたっていない割には装着感がとても安定している完全ワイヤレスイヤホンです。Powerbeats Proはさらに、耳の後ろ側にフックを掛けて身に着けるスタイルなので、うっかり何かにぶつかっても外れません。満員電車の中でも安心です。

▲柔軟なイヤーフック。メガネとぶつかって痛くなることもない

 シリコン製のイヤーフックがやわらかくしなり、イヤホンの本体が耳にあたって不快に感じないように設計されているので、長時間の音楽リスニングも快適さが持続します。筆者はふだんスポーツをする時もメガネをかけっぱなしですが、Powerbeats Proは耳あてにイヤーフックがぶつかって頭が痛くなることもありません。

▲装着した時に本体が斜めに掛かってみえるような近未来的なデザイン。メガネとの接触も穏やかで負担に感じられない

 Powerbeats Proは遮音性能の高いイヤホンです。パッケージに付属する4つの大きさと形状が異なるイヤーチップから、好みのフィット感が選べます。まわりが賑やかな場所でも、音楽を聴いて集中力を高めながらスポーツで汗を流せます。ただ、遮音性が高いということは、身に着けて音楽を再生すると周囲の音が聞こえづらくなるところもあるため、本機を身に着けて街中を歩いたり、走りながら移動する際には十分周囲に気を配りながら使うことをおすすめします。

▲イヤーピースはシリコン製。S/M/Lの3サイズに、傘の部分が2重になったダブルフランジタイプのMが付属

 ワークアウト用に使うイヤホンには汗や水ぬれに強い耐性を持つ製品を選びたいものです。ビーツのPowerbeats Proの本体はアップル独自の評価基準による、厳しい耐久テストをパスした耐汗・防沫対応としているので安心です。

音量操作がすばやくできる高い操作性

 ワークアウトに集中するためには、ワイヤレスイヤホンのリモコン操作はシンプルなほどベターです。完全ワイヤレスイヤホンのリモコンの仕様は製品によってさまざまです。Powerbeats Proの場合は多くの操作を本体側面のブランドロゴを配置した「b」ボタンと、本体トップの音量アップ・ダウンのボタンに集約しています。

▲側面のbボタンがリモコンに。音楽再生・ハンズフリー通話、音声アシスタントの呼び出しなどが操作できる

 筆者は特に音量操作がすばやくできて、しかも左右イヤホンの同じボタンに、同じ操作を配置して“迷わない”使い勝手を実現した本機の操作性が気に入っています。多くの完全ワイヤレスイヤホンは左右のリモコンボタンに異なる操作が割り当てられていたり、そもそもボタンで音量コントロールができないものもあるからです。

▲本体トップ側面にボリュームのアップダウンボタンを個別に設けているので、走りながら音量を調節する操作もとてもスムーズにできる

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