2019年5月23日

夏こそチャレンジしたい、トレイルランニングのすすめ (2/2)

山を走る際の心得。準備とマナーを大切に

 山には天候や寒暖差など、不確定なリスクがあります。特に標高の高い山では遭難の危険性も高く、あらゆる対策が必要です。また、山を走る際には他の登山者への配慮も欠かせません。誰にも迷惑をかけず楽しむためにも、しっかりとした準備を怠らないようにしましょう。

<リスクマネジメント>
・最初は難易度の低い山、近所の里山や起伏の富んだ公園などから少しずつ慣れていく
・慣れないうちは経験者や仲間と行動を共にする
・熱中症や脱水症、高山病の対策を怠らない
・非常食、水分、雨具、防寒具、地図類、ライト類は必ず携帯する
・装備は軽量でコンパクトなものを選ぶ
・事前の天候チェック、コースチェックは怠らない
・ハチや毒虫、クマなどの野生動物に要注意する

<マナー・モラル>
・ゴミは必ず持って帰る(捨てない、落とさない)
・トレイル(山道)を外れない
・ハイカー、登山者を追い抜く際は必ず歩く
・すれ違う人へのあいさつを忘れない
・イヤホンは身に付けない(危険)
・自然は大事にする(現状維持)

初心者がトレランを楽しむポイント

 中には、「やっぱりトレランは初心者には敷居が高いかも」と感じる方がいるかもしれません。しかし冒頭でも述べた通り、トレランの基本は登山と変わりありません。山を走りに行くというよりは「山を楽しみに行く」という気持ちでチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

 トレランには、「何km走らなければいけない」というルールは存在しません。道が険しくなったら歩き、なだらかなコースになったら走る。登山道が複数ある山なら、難易度の低い道からチャレンジするのも良いでしょう。そんなマイペースな楽しみ方でも、立派なトレランです。

 毎週末は厳しいかもしれませんが、この夏の間にぜひ1度はチャレンジしてみてはいかがでしょうか。新しいランニングの楽しみ方が見つかるかもしれません。 

<Text:松永貴允/Photo:Getty Images>

《参考リンク》
・日本トレイルランニング協会
http://www.trail-japan.com/

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