2020年10月28日

ランニング、筋トレ、テレワークでフル活用。“耳を塞がない”骨伝導ヘッドホン「AfterShokz Aeropex」を使ってみた

 音楽のみならず、ラジオ(ポッドキャスト)やオーディオブックなど、なにかを聴きながらランニングや筋トレといったワークアウトをする方も多いはず。筆者もそのひとりで、ランニングをする際は、Radiko(ラジコ)のタイムフリーで深夜ラジオを聴いています。

 そこで気になるのが、ワークアウト中に快適に、そして安全に使えるイヤホンの存在です。今回は、骨伝導ヘッドホンブランド「AfterShokz(アフターショックス)」のフラッグシップモデル「Aeropex(エアロペクス)」を実際に使ってみました。トレーニング時の使い心地や、テレワークや通勤など普段使いでどう使えるか、などについて紹介します。

外耳炎に悩み、骨伝導ヘッドホンに興味

 筆者はランニングの際には、Appleの完全ワイヤレスイヤホン「AirPods Pro」を外部音取り込みモードで使用していました。ただ夏頃に、リモートワークでのイヤホン着用が増えたこともあるのか、軽い外耳炎のような症状が……。現在はすでに治ったのですが、以前から気になった骨伝導ヘッドホンを使ってみようと思ったのが本レビューの発端です。

 骨伝導ヘッドホンとは、文字通り、鼓膜ではなく骨を振動させながら音を伝えるもの。今回使った、「AfterShokz(アフターショックス)」の「Aeropex(エアロペクス)」も、こめかみあたりにあてて音を聴くヘッドホンです。

▲使用したのはグレー

▲専用のシリコンケース、専用のマグネット式充電ケーブル2つ、耳栓が同梱。特に充電ケーブルが2つ付いているのはうれしいポイント

 Aeropexの主なスペックは以下の通り。価格は18,180円(税別)。

▲カラーは4色展開です(グレーほか、ブラック、ブルー、レッドもあり)

・バッテリー駆動 最大8時間
・充電時間 2時間
・バッテリー容量 145mAh
・防水防塵性能 IP67
・重量 26g
・周波数特性 20Hz~20KHz
・感度 105 ± 3dB
・マイク特性 -38dB ± 3dB
・対応プロファイル A2DP, AVRCP, HSP, HFP
・充電電圧 5.25 V
・スピーカーインピダンス 8.5hm ± 20%
・Wireless range 33 ft (10m)
・周波数帯域 2402MHz~2480MHz
・Bluetooth v5.0

 骨伝導ヘッドホンを使ってみたいと思った一番の理由は、その大きな特徴である「耳を塞がずに、音を聴くことができる」という点。ただ、一方で気になったのが、「音漏れ」、「音質」です。そのあたり含めて、レビューをお届けしていきましょう。

ランニング、筋トレ、テレワークで使ってみた

 まずはやはり、運動時の使い勝手について。筆者は、外でのランニング、室内でのHIIT(サーキットトレーニング)で使ってみました。

 共通して感じたのは、製品自体が非常に軽いし、汗をかいてもずれることもなくフィット感も良好ということ。外ランでは、ヘッドホンから流れる音をきちんと聴きながら、周囲の環境音もしっかり入ってくるので、安心できました。もちろん、音量を上げすぎないことが重要なので、その点は注意が必要ですが。ランニングよりは激しく動くHIITのシーンでも、ヘッドホンがずれたりして気になることはありませんでした。防水防塵性能がIP67というスペックなので、大量に汗をかいたり、ランニングしている際に雨に降られてしまっても大丈夫な点も◎。

 テレワークでのオンラインミーティングにも使ってみましたが、イヤホン性能はもちろんのこと、マイク性能も申し分なく快適でした。

 骨伝導ヘッドホンを使ううえで一番気になる「音漏れ」に関して。1mほど離れた場所で確認したところ、最大音量にすると音漏れするものの、5割〜6割ぐらいなら聴こえませんでした。そもそも、最大音量にすると、こめかみにあたる振動が強くなり、それが少し気になるので、そういった意味でも、音量は5割〜6割ぐらいで使うのがおすすめだと感じました。

 「音質」については、想像以上に良かったというのが正直なところ。ヒップホップや男性ボーカルなどの低音は、骨伝導ヘッドホンの場合、チープな音質になってしまうのではと心配していたのですが、ほとんど気にならなかったです。

気がつけばフル活用。1万円以下のエントリーモデルで試すのもアリ

 はじめて使った骨伝導ヘッドホンとなった「Aeropex」ですが、総じて使い心地は良く、今では、運動に、リモートワークにとフル活用しています。注文をつけるのであれば、充電用のケーブルが専用端子なので、それがUSB Type-Cなど共通規格になるとうれしいなと感じました。メーカーに確認したところ、専用の充電用ケーブルはIP67完全防水のために搭載されているとのこと。そのため、完全防水ではない「OpenMove」ではUSB Type-Cが採用されているようです。

 「Aeropex」はフラッグシップモデルということもあり、価格が18,180円(税別)ですが、骨伝導ヘッドホンをまずは試してみたいという方はエントリーモデルで9月に発売されたばかりの「OpenMove」が、価格も9,090円(税別)でお手頃なのでおすすめです。

⇒Amazonでチェックする

・AfterShokz公式サイト
https://aftershokz.jp/
・SHOP FOCAL(直販サイト)
https://shop.focal.co.jp/product/aftershokz-aeropex/

<Text & Photo:編集部>