ウェルネスフード
2025年10月21日

毎日柿を食べるとどんな効果があるの?実はスゴい「柿」の栄養効能【とことん深掘り】 (3/5)

柿は冷やす? 温める? 効果に違いはあるのか

柿は冷やしても温めてもおいしく食べられますが、それぞれの食べ方に向き・不向きがあります。

冷やして食べる場合の栄養効果

  • ビタミンCをしっかり摂れる

柿にはビタミンCが豊富に含まれています。冷やして生で食べることで、このビタミンCを損なうことなく摂取できます。ビタミンCは熱に弱いため、加熱すると一部が失われる可能性があります。

  • 抗酸化作用をそのまま活かせる

β-カロテンやタンニン(渋み成分)などの抗酸化物質も、加熱によって一部が変質する場合があります。冷やしてそのまま食べることで、これらの栄養素を効率よく摂取できます。

  • 消化器系にはやや負担になることも

ただし、柿はもともと体を冷やす性質があり、冷たいまま食べると胃腸に負担をかけることがあります。特に冷え性の人やお腹を壊しやすい人は注意が必要です。

温めて食べる場合の栄養効果

  • 食物繊維とポリフェノールが凝縮されやすい

加熱や干し柿にすることで、水分が抜け、食物繊維やポリフェノール類が濃縮されます。これにより、整腸作用や抗酸化作用が高まると考えられています。

  • タンニンの作用が穏やかになる

渋みの原因であるタンニンは、加熱によって変化し、胃腸への刺激がやわらぐと言われています。そのため、温めることで体にやさしく、冷えやすい体質の人にも向いています。

  • ビタミンCは減少する可能性がある

加熱調理では一部のビタミンCが壊れてしまうため、ビタミンCの摂取を目的とする場合には不向きですが、別の食材(例:ブロッコリーやピーマンなど)と組み合わせることで補えます。

ビタミンCの損失を少なくするなら「電子レンジ加熱」がオススメ。一方、鍋でじっくり煮ると食物繊維やポリフェノールが凝縮され、抗酸化作用が高まるでしょう。

食べ方 向いている人 特徴・効果
冷やす 暑がりの人、運動後に食べたい人 さっぱりしていて食べやすいが、体を冷やす作用あり
温める 冷え性の人、胃腸が弱い人、秋冬におすすめ 体を冷やしにくく、消化しやすい。栄養が凝縮される面も

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