ヘルス&メンタル
2025年10月24日
もう限界!発達障害の人との関係に疲れた…「カサンドラ症候群」のサインと、なりやすい人の特徴 (3/4)
カサンドラ症候群を感じたら? 自分でできる対処法
では、「カサンドラ症候群」になっていると自分で感じたとき、どのように対処したらよいでしょうか。
まずは感情を否定せず、そのまま受け止めましょう。
「こんなことでつらいなんて……」「こんなことを感じるなんて」と思ってしまいがちですが、悲しみや怒り、寂しさを感じるのは自然な反応です。湧き出た感情を否定することがもっともよくありません。
感情を無理に抑え込まず、「今、自分はこう感じている」と素直に感じて構わないのです。自分の感情を大切にしてください。
たとえば、感情を書き出す(ジャーナリング)や、短時間の瞑想を取り入れることで、感情を整理しやすくなります。
次に、相手に合わせすぎず、自分の生活リズムや気持ちを我慢しない環境を作ることです。
嫌なこと、譲れないことを妥協しない距離感を意識したり、趣味や一人で過ごす時間を持つことで、心がすり減るのを防げます。
そして信頼できる友人、カウンセラー、SNSの匿名コミュニティなど、自分の気持ちを安心して話せる場を一つでも持つことが大切です。「話せる相手がいる」というだけで、孤独感やストレスの感じ方が軽くなることがあります。
「カサンドラ症候群」相手別の対処法
相手の立場(パートナー、上司、家族、友人など)によっても、感じ方やとるべき対処は異なります。
パートナーが相手の場合
<よくある悩み>
- 会話が噛み合わない
- 共感や愛情表現が伝わってこない
- 自分ばかりが努力していると感じる

<対処法>
- 感情ではなく「事実」で伝える
抽象的な感情ではなく、「〇〇のときに、あなたが□□したことがつらかった」というふうに、具体的に伝えると理解されやすくなります
- 相手の特性を理解した上で、期待の仕方を調整する
相手のコミュニケーションスタイルを理解した上で、「どのように伝えれば届きやすいか」を工夫することが大切です。一方的に理解を求めるのではなく、お互いに歩み寄る姿勢が関係改善につながります
- カップルカウンセリングを活用する
お互いの特性や価値観を整理する場として、専門家の介入を受けることで、関係性の改善が期待できます。発達障害や家族療法に詳しいカウンセラーを選びましょう
上司や職場の同僚が相手の場合
<よくある悩み>
- 指示が一方的で、意図を汲んでもらえない
- 理不尽な注意やマイルールに疲れる
- 常に気を遣い、心が消耗する

<対処法>
- 職場での役割を明確にする
コミュニケーションよりも「タスクや目的ベース」でやりとりをすることで、摩擦が減ることがあります
- 報連相を“記録に残す”形で行う
口頭だけで伝えず、メールやチャットで記録に残しておくと、誤解を防ぎやすくなります
- 社外リソースを使ってガス抜きする
職場以外で相談できる第三者(カウンセラー、キャリア相談、外部コーチなど)に話すことも、精神的な緩衝材になります
次:家族(親・きょうだいなど)が相手の場合











