低温調理器「ボニーク」が大活躍│連載「甘糟りり子のカサノバ日記」#18 (1/2)
アラフォーでランニングを始めてフルマラソン完走の経験を持ち、ゴルフ、テニス、ヨガ、筋トレまで嗜む、大のスポーツ好きにして“雑食系”を自負する作家の甘糟りり子さんによる本連載。
今回は、トレーニングをしているMELOS読者なら知っておきたい「低温調理器」について。特にタンパク質を多く含む鶏肉などの調理にピッタリだそう。実際に導入をはじめた甘糟さんによるレビューをお届けします。
「ジューシー」と「やわらかい」の違いがわかる
最近、 BONIQ(以下、ボニーク)にハマってます。
これは低温調理をする機器。焼く、煮る、蒸す、炒める、揚げる、といった従来の調理法とは別の加熱をしてくれます。なんでも、タンパク質って加える熱が50度以上になると変化をし始め、70度あたりで固まってしまうそうです。低音のお湯で時間をかけて熱を加えるとその凝固がありません。よって、旨味も栄養素もそのまま保存される、というわけ。まんべんなく火を通すことができるのも特徴です。
使い方はいたって簡単。お鍋にお水を張ったらボニークの温度と時間をセットして、ジプロックに入れた食材を入れて放っておくだけ。簡単なだけでなく、とにかくおいしいんです、これで調理すると。お肉やお魚がジューシーになる。テレビなんかで、タレントさんが料理を褒めるのにやたらと「やわらかぁい」を連発していると勝手にカチンとくるのですが、ジューシーとやわらかいは違いますからね。ボニークを使ってみると、それがよくわかります。
▲鍋にセットしたボニーク
私がまず作ってみたのは鳥のレバー。鉄分豊富な鳥レバーはランナーの必須アイテムともいわれます。なんですが、自分で調理すると生臭さを怖がって加熱しすぎ、固くなってしまうこともしばしば。栄養価だけでなく、味も大好きなので、なんとかならないものかと思っておりました。
早速、ボニークで試してみました。鳥レバーを30分ほどアーモンドミルクに漬けて、軽く水で流したらジプロックに入れ、62.5度で60分の低音調理をしました。あえて生姜とかも入れませんでした。その間は、原稿を書いたりメールをしたり、そんなことをしているうちに調理している自覚さえ無くしてしまいました。