久々のケガで実感した、スポーツができる喜び│連載「甘糟りり子のカサノバ日記」#23 (1/2)
アラフォーでランニングを始めてフルマラソン完走の経験を持ち、ゴルフ、テニス、ヨガ、筋トレまで嗜む、大のスポーツ好きにして“雑食系”を自負する作家の甘糟りり子さんによる本連載。
年末はケガに悩まされたという甘糟さんですが、お正月からランニングをしたことですっきりした新年を迎えたそう。2019年の初回コラムです。
スポーツができることのありがたさ
あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。
さて、私の年明けのご報告させていただくと、元日の朝は早起きして初日の出を見に行ってまいりました。あいにく雲がかかっておりましたが、厳かで美しい朝陽でした。こういうのを見ると、柄にもなくこの朝陽に正々堂々としていられるように生きていこう、なんて思うんですよね。ええっと、まあ、1年のうちのたった数分ですけれど、でも、自堕落でヘタレの私でもそんな気持ちになるのです。元旦という響きと、朝陽という輝きの掛け算の威力はすごい。
翌日は走り始めに出ました。といっても、距離はわずか3キロ。いつもの海沿いのランニングコースの往路だけ走って、復路はのんびり歩いて帰ってきました。ほんの少しずつしか動かない渋滞を眺めながら。普段はあまり見かけないエリアのナンバープレートもちらほらで、これもお正月ならでは、です。
約1ヶ月ぶりのランニングでした。走るって気持ちいい! 間が空いちゃったせいで、それを再確認できました。
▲いつものランニングコース
昨年の12月の初め、捻挫をしてしまったのです。暗がりで段差に気がつかず、右足首がぐりっといきました。痛かった〜。少しの間は息ができませんでした。あまりの痛さに、捻挫じゃなくてもっと深刻な状態になっているかとも思いました。いやいや、捻挫もじゅうぶんシリアスなんですよね。軽く見ちゃいけません。
その夜の会食は気のおけない女友達同士で本当に良かった。その上、心置きなくおしゃべりしたかったので個室を取っておりました。お店の方に、ビニール袋に入れた氷をリクエスト。女友達の1人は元アスリートで、「そういう場合は足首をあげておいた方がいいよ」とアドバイスをくれました。
挙句、私はアイシングした右足首を反対側の椅子に乗っけたまま食事をしたのでした。お店の方が湿布やらロキソニン・クリームやらを持ってきてくださり、大変助かりました。ジムじゃなくてレストランなのに、なぜ、そんな用意があるの?というくらい、至れり尽くせりでした。ちなみに西麻布の「カルネヤ・サノマンズ」というステーキ店。お肉はもちろん、おいしいですよ。
年末はちょっと心配になることが起こったり、毎度のことながら原稿が遅れがちだったり、絶えず気持ちが焦っておりました。クルマのトラブルもあったし(ぶつけたり、切符切られたり……)。メンタルが不安定な時はケガをしやすいのだなあと実感しました。