2022年6月29日

【夏バテ予防ドリンク】お酢にフルーツを漬けた「酢ロップ」の作り方&アレンジレシピ

 暑い日が続くと、食欲不振や睡眠不足などで体力が低下しがち。その結果、疲労も蓄積し、なんとなく体がだるい「夏バテ」の状態となります。

 そこで、暑い夏にさっぱりと飲める酢+フルーツで作る《酢ロップ》で夏バテを予防しませんか? お好みのフルーツを酢に漬けるだけで簡単に作れるうえ、水や炭酸水、牛乳や豆乳などで割って自分好みにカスタマイズして飲めるのも魅力です。

お酢に期待したい効果とは

 酢には疲労回復や食欲増進などの効果があり、1日に大さじ1杯(15ml)の酢を継続摂取すると内臓脂肪低下をサポートすることも実証されています。また、糖分とともに酢を摂ると運動による疲労回復が早まるという研究結果も出ています。

 酢がカラダにいいことはわかっていても、毎日酢を摂取するのはなかなか大変ですよね。《酢ロップ》は飲むだけではなく、ドレッシングやサワー煮などにも活用できるので手軽に毎日の食事に取り入れることができます。もちろん、スポーツ中の水分補給や、アフタースポーツドリンクとしても超オススメです!

 疲労回復効果に優れたお酢パワーをたっぷりチャージでき、夏バテ予防にも効果的な《酢ロップ》のつくり方を紹介します。

超カンタン《酢ロップ》を作ろう

 《酢ロップ》をつくるために必要な材料は、フルーツ、酢、砂糖の3つ。フルーツは、ほぼ何でもOK。酢は、穀物酢・米酢・リンゴ酢など。砂糖は、氷砂糖・黒砂糖・きび砂糖のほか、上白糖でも構いません。

用意するもの

  • お好みのフルーツ
  • ガラスの容器
  • あればレードル(小さいおたま)

※ 使用するガラス容器は煮沸消毒し、フタが金製のものは酸化するので避ける

フルーツ酢ロップ基本レシピ

 レモン、グレープフルーツ、ゆず、オレンジなどの柑橘系、リンゴ、パイナップル、キウイなどのフルーツの場合

 ガラス容器に「フルーツ1:酢2:砂糖1」の割合で入れる

桃、バナナ、いちご、ブルーベリー、いちじく、柿などの甘いフルーツの場合

 ガラス容器に「フルーツ1:酢2:砂糖0.5」の割合で入れる

  • フルーツは、使うガラス容器の大きさに合わせカットを工夫する
  • みかん、オレンジ、グレープフルーツは皮をむいて輪切りにする
  • レモン、柚子、リンゴなど皮のまま漬ける材料は、よく洗ってペーパータオルでしっかり水気を拭く。いちご、ブルーベリー、イチジクも同様
  • パイナップル、バナナ、桃、柿は皮をむいてカットする
  • 《酢ロップ》は冷蔵庫に保管して2週間程で飲みきる(夏期のみ)

 でき上がった《酢ロップ》1に対して、水や炭酸水など4の割合で割って飲みます。牛乳、豆乳で割れば、ラッシーのようなヨーグルト風味の爽やかなドリンクとしても楽しめます。

 甘いほうが飲みやすい、すっぱめが好きなど好みによって砂糖の量は加減してもかまいません。1日1回は軽く混ぜ、3日目ぐらいから飲めます。飲み始めたらフルーツは取り出します。取り出したフルーツはそのままでも、ヨーグルトなどに混ぜて食べても構いません。

旬の素材で1年中《酢ロップ》が楽しめる

 1年中《酢ロップ》は楽しめますが、せっかくなら旬の素材を使ってみましょう。

 早春のいちごや春のビワ。梅が出回る初夏には、梅と赤シソを使ってさっぱりとした梅ジュース、あんずやスモモ、さくらんぼもいいですね。真夏のイチジクや梨。ゴーヤでもできます。秋の柿やブドウ、冬のみかん、リンゴ。旬の時期の素材は、おいしさも栄養価もたっぷりです。

寒い時期はお湯割り、お茶割りでも楽しめる

 冬にはお湯で割ったり、ルイボスティーなどタンニンを含まないお茶に入れ、ホットドリンクとしてもおいしく飲むことができます。ムニエルなどの魚料理にレモン汁の代わりにかけたり、鍋物のポン酢にも使えます。

 お料理に《酢ロップ》を使うなら、ショウガやシソなど和ハーブでつくるのもオススメです(和ハーブ1:酢2:砂糖1の割合)。爽やかな風味と香りのドリンクとしても楽しめます。

 スポーツをする人やダイエットする人にぜひ毎日摂ってほしいお酢パワー。この夏から《酢ロップ》で、お酢チャージ習慣をスタートしてみませんか?

[監修者プロフィール]
六渡美咲子(ろくど・みさこ)
『Joli ROMIS』主宰。アロマテラピスト、スパイスブレンダー。
スパイスやハーブ、アロマテラピーの香りを広めるべく企業やオーガニックショップ、イベントなどで商品企画や講師を務めるなど様々な分野で活動中。主宰するサロンでは、カラダの流れを取り戻して元気になるアロマテラピーマッサージを教えたり、スポーツ前後のケアやアロマによるセルフケアのカウンセリング、アロマオイルのブレンドなども実施。ハーブやスパイスを食に取り入れる「香り食べ生活」を推進しつつ、アロマテラピーとスポーツのいい関係についても研究中

<Text:京澤洋子(アート・サプライ)/Photo:松田実希、六渡美咲子>