2019年11月6日

ウォーキングやランニングが続かない人の「ドラゴンクエストウォーク(DQウォーク)」活用術 (2/2)

健康促進におすすめのDQウォーク活用法

◆任意の目的地設定でモチベーションアップ

 ストーリーを進めるための指定場所は、近くのスポットから任意で設定できます。しかし「どこでも目的地」機能を使うと、スポットの有無に関わらず好きな場所にストーリーを進めるためのスポットが配置できるのです。

© 2019 ARMOR PROJECT/BIRD STUDIO/SQUARE ENIX All Rights Reserved.

 たとえば、ランニングに出かける際、目的地や折り返し場所、あるいは休憩のための経由点などにスポットを設定しておきます。そして走り出し、ストーリーを進めています。これによって、“そこに到達すべき目的”ができるので、走るうえでのモチベーションが生まれます。これは、ウォーキングやサイクリングにも活かせるでしょう。

 あるいは遠出して「ここから戻るのか」とモチベーションが下がった際、自宅をスポットとして指定します。この後に取り上げる「ウォークモード」を活用することで、現時点でレベルが足りないストーリーでも、「到着する頃にはレベルが上がっているかも」という希望が生まれます。ストーリーを、うまく運動のモチベーションに繋げてみてください。

◆ウォーキング&ランニングには「ウォークモード」が最適

 DQウォークの戦闘は、いわゆるRPG要素が強くなっています。自身でキャラクターの行動や攻撃先などを指定し、バトルが展開していく流れです。また、回復スポットについても、画面をタップしないと取得できません。これは運動中だと煩わしく感じられ、場合によっては歩きスマホに繋がりかねません。しかしDQウォークには、「ウォークモード」という便利機能があります。これはタップ1つで設定が完了し、解除するまで何も操作せず自動で戦闘や回復スポットの取得を行ってくれるというもの。そのため、運動中の画面操作が必要ないのです。

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 私はいつもランニングに向かう際、必ず「ウォークモード」に切り替えているので、ランニングを終えて画面を見ると、いつの間にかレベルが上がっていたということもしばしば。しかもバイブレーションをオンにしておけば、ウォークモード中でも戦闘開始・終了時にバイブレーションがそれを知らせてくれるので、「戦ってるな」と確認できます。

 ただしこの場合、注意したいポイントが3つあります。まず回復スポットをうまく取得していないと、戦闘で知らない間に全滅していることがあるという点。もうひとつが、モンスターを倒すとたまに手に入る“モンスターのこころ”が保有上限に達していると、戦闘が行えないという点です。事前に整理しておくか、長時間の運動ならときおり止まって様子を見るようにしましょう。

 また、アプリの利用には、当然ながら電池を消費します。常時起動していれば、いつの間にかスマートフォンの電池残量がゼロなんていう可能性もあるでしょう。とはいえ、わざわざモバイルバッテリーを持ち運ぶのは面倒です。そこでDQウォークを運動中に使用するなら、ウォークモードと合わせ「バッテリーセーバー」を活用しましょう。


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 「バッテリーセーバー」をオンにすると、スマートフォンを逆さにした際、画面にスライムが表示されます。スライムは真っ暗になり、通常画面と比べて電池消費が抑えられる機能です。実際に同じ時間プレイしてみたところ、バッテリーセーバーのオン・オフでは電池消費量が大きく異なりました。ぜひ活用してみてください。

ウォーキングやランニングとの相性はバツグン

 これまで位置情報を用いたアプリはいくつか使用してきましたが、DQウォークはウォーキングやランニングとの相性が非常によいと感じます。万歩計とは異なる形で、自分が歩いた・走った成果が実感できるでしょう。「ウォーキングやランニングが続かない」という方は、ぜひインストールして試してみてください。

[筆者プロフィール]
三河賢文(みかわ・まさふみ)
“走る”フリーライターとして、スポーツ分野を中心とした取材・執筆・編集を実施。自身もマラソンやトライアスロン競技に取り組むほか、学生時代の競技経験を活かし、中学校の陸上部で技術指導も担う。また、ランニングクラブ&レッスンサービス『WILD MOVE』を主宰し、子ども向けの運動教室やランナー向けのパーソナルトレーニングなども行っている。4児の子持ち。ナレッジ・リンクス(株)代表
【HP】https://www.run-writer.com

<Text & Photo:三河賢文>

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