2020年11月25日

ヨガってダイエット効果はあるの?痩せるパターン、太るパターンを専門家が解説

 大人の習い事として人気のヨガ。健康や美容に関心の高い女性だけでなく、男性からのニーズも高まっています。そんなヨガの気になるギモンや悩みをピックアップし、専門家にぶつける本企画。ホットヨガスタジオLAVAが運営する、全米ヨガアライアンス認定アカデミーFIRSTSHIPの講師リーダー兼スタジオディレクターの藤井誠さんに聞いてみました。

Q. ヨガをやって痩せたという声を聞くのですが、ダイエット効果は期待できますか?また、逆に太ったという声も聴いたことがあるのですが、太るパターンはどんな理由が考えられますか?

A.ヨガを行うことでカラダの声を聴けるようになり、行動や食の好みに変化が現れ、ダイエット効果に繋がることが多く見られます。また、筋肉が増えると体重の数値は増加します。

 ヨガで痩せるという表現は、正確ではないかもしれません。ヨガの実践はホリスティック(全体性)な取り組みですので、カラダの変化や特定の効果を狙うということは、ヨガに取り組んだ結果おまけとしてついてくるものであって、本筋ではないのです。しかし実際にヨガで痩せたという実例はいくらでもあります。なぜでしょうか?

 それは、ヨガを実践することでカラダとの繋がりが強くなるからです。自分のカラダがいま何を求めているのか明確になり、カラダの声が聞けるようになることで、味つけの濃い不自然な料理や、ヘルシーではない食べものを自然と避けるようになるのです。また、ヨガを継続することによってニュートラルな感覚が身につき、過激なダイエットや大食い、ドカ食いなどマイナスなルーティンからも自然と抜けられるようになります。

 一方で、ヨガで太ったという意見も確かに聞きます。しかし、そういった人の見た目は、以前とほぼ変わらない様に見えます。なぜでしょうか? それは、ヨガをすることで、筋肉やインナーマッスルが増えたことによる体重増加と考えられます。

 ヨガの実践は、その人の本来あるべき本質へと導きます。よって、ダイエット法や筋トレの目的とは異なり、その人にとっての適正体重や体型、つまり本来の姿へと戻してくれるのです。

 現代社会において私たちは、特定のボディイメージに固執していると言わざるを得ません。男性であればマッチョでシックスパック、女性はスレンダーでグラマラスであるべきというように、ひとつのロールモデルを全員が追いかけているという不自然な現象が続いているように見えます。ですが、ヨガの実践を通して、私たちは人と比べることを手放し、あるがままの自分でいることの心地よさを味わうことができるのです。

 終わりのないダイエットの繰り返しとは無縁になり、その時々に合ったベストな体重や体型を受け入れられるようになります。ヨガを行うことによって、心もカラダも生き方も羽が生えたように軽やかになりますよ。

[監修者プロフィール]
藤井誠(ふじい・まこと)
ヨガスクールFIRSTSHIPの講師リーダー兼スタジオディレクター。ヨガ哲学や解剖学に基づき、呼吸や瞑想に重きをおいたヨガの指導を得意とする。豊富な知識と経験に裏づけされた指導に定評があり、多数のイベント出演、メディア露出経験がある。全米ヨガアライアンス上位資格E-RYT500、継続教育指導資格YACEPを保持し、著作に、ヨガ専門書としては破格の3万部売れたヨガポーズ傑作集「ヨガポーズパーフェクトバイブル(ナツメ社)」他がある。

[記事協力]
株式会社LAVA International
公式サイト https://lava-intl.co.jp/
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<Text:編集部/Photo:Getty Images>