2017年9月7日

スポーツシーンでどれだけ活躍する? Fitbitの新スマートウォッチ「ionic」を体験してきた┃ベルリン現地レポ #1

 スポーツや日ごろの健康管理に最適な高機能と使いやすさが評判の、ヘルス&フィットネス製品を多数展開するアメリカのFitbit(フィットビット)が、ドイツで開催された世界最大級の家電展示会「IFA 2017」(9月1日〜6日)で、本格的なスポーツ用スマートウォッチ「ionic」を発表しました。10月2日に世界各国で発売を予定する新製品は何がすごいのか、どんな使い方ができるのか? 実機をチェックしてきました。

▲ドイツ・ベルリンで開催されているエレクトロニクスの展示会にFitbitが出展。スマートウォッチの新製品を発表

 スマートウォッチと言えばいま一番人気の製品はApple Watchかもしれません。Apple Watchにはアップルが独自に開発するWatch OSという基幹ソフトが乗っていて、iPhoneなどスマートフォンと同じようにアプリを追加していろいろな機能が使えます。

 今回Fitbitが発売するionicには、自社開発のFitbit OSが採用さています。活動量計に音楽プレーヤー、お天気ニュースにカレンダーなどオリジナルのアプリが15種類プリインストールされていて、年末までにヘルスケア&フィットネス系、エンターテインメント系を合わせて約40種類のアプリが追加を予定。ペアリングしたスマホからの通知を受けたり、通話着信にスマートウォッチで受けられる機能はiOS/Androidの両方に対応しています。

▲スマートウォッチに専用アプリを追加していろいろな機能が使えるようになります

 スポーツ用のスマートウォッチとして欠かせない機能を完備しているところはさすがにFitbit。本体にGPSを内蔵しているので、手もとにスマホがなくてもマップアプリを開きながらジョギングやウォーキングのコース、現在位置を確認できます。

 文字盤の背面には脈拍を測る心拍センサーとSpO2(動脈血酸素飽和度)を計測できるセンサーが搭載されているので、正確で幅広いヘルスデータを計測、アプリと連携していろいろな使い方ができるようになるそうです。

▲通常のシリコン製ベルト。簡単に着脱交換ができる仕組みになっています

 文字盤の背面には脈拍を測る心拍センサーとSpO2(動脈血酸素飽和度)を計測できるセンサーが搭載されているので、正確で幅広いヘルスデータを計測、アプリと連携していろいろな使い方ができるようになるそうです。

 本体は50m防水なのでプールでも外さずに泳げます。ラップタイプの確認にも最適。ベルトの素材は柔らかいシリコン製で、実機を着けてみたらとても軽くて驚きました。内蔵する2.5GBのメモリーに音楽ファイルを保存して、Bluetooth経由でペアリングしたワイヤレスイヤホンで音楽を聴きながらヨガやジムでのトレーニングにも集中できます。ちなみにFitbitから初めてのBluetoothワイヤレスイヤホン「flyer」も10月2日に登場。デザインもionicと合わせているので、ぜひ揃えて使いたいですね。

▲オプションのスポーツベルトも発売予定

▲少し遅れて革製の交換ベルトも発売されます

 ionicに内蔵されているバッテリーは、GPS使用時で最大10時間、通常使用の場合は4日以上も持続するスタミナを備えています。さらにNFCを活用したモバイルペイメントにも使えるようですが、利用できる電子マネーやクレジットカードについては国や地域ごとにまた詳しい発表があるそうです。

▲Bluetoothイヤホンの「flyer」

▲スマートウォッチとイヤホンのコーディネートも楽しみたいですね

 いろいろな機能が充実して、ヨーロッパでの販売価格は349ユーロ(約4.5万円)。Fitbitのスタッフに確認したところ、時期は未定ですが日本でも発売が予定されているそうです。今年の秋は新しいApple Watchが発売されるというウワサもありますが、これからスポーツウォッチの購入を検討している方は、アクティビティトラッキングのスペシャリストであるFitbitのionicも比べてから、自分に一番合うものを選んでみてはいかがでしょうか。

<Text & Photo:山本敦>