2026年2月24日

父親が嫌いなまま育った人の特徴とは。どんな生きづらさが出やすい? (1/3)

職場の上司とうまくいかない、恋愛がいつも同じパターンで失敗する、なぜか自分に自信が持てない。その生きづらさの根っこに、父親との関係が影響しているかもしれません。

父親を嫌いなまま大人になった人のなかには、自分でも気づかないうちに、対人関係や自己認識にある種の「癖」を抱えていることがあります。

臨床心理士で公認心理師、一般社団法人マミリア代表理事・鎌田怜那さん監修のもと、父親が嫌いなまま育った人に見られやすい特徴と、そこから生じる生きづらさについて解説します。

「なぜ自分はこうなんだろう」という疑問を抱えている方にとって、自分を理解するヒントになれば幸いです。

父親が嫌いなまま大人になった人にはどんな「生きづらさ」が出やすいか

父親との関係は、私たちが思っている以上に、その後の人生に影響を与えることがあります。

権威や目上の人に対する苦手意識

まず多く見られるのが、権威や目上の人との関係における困難です。

父親は多くの場合、子どもにとって最初に出会う「権威的な存在」です。その存在との関係がこじれていると、上司や先輩、年上の男性など、似た立場の人との関わりに苦手意識を持ちやすくなります。

自己肯定感が育たない

次に、自己肯定感や自信の問題があります。父親から認められなかった、否定された、無視されたという経験は、「自分には価値がない」という感覚につながりやすいのです。

さらに、恋愛や親密な関係における課題もよく見られます。父親との関係は、異性との関わり方や、パートナーシップのモデルに影響を与えます。父親を嫌いなまま育った人は、恋愛において特定のパターンを繰り返すことがあります。

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また、自分が親になったときに困難を感じるケースもあります。「父親のようにはなりたくない」という思いが強いあまり、子どもとの適切な距離感がわからなくなることがあるのです。

こうした生きづらさは、本人にとっては「なぜかわからないけど、いつもこうなる」という漠然とした感覚として経験されることが多いです。

以下では、より具体的な特徴と、そのメカニズムについて詳しく見ていきましょう。

父親が嫌いなまま育った人に多い特徴とは

父親が嫌いなまま大人になった人には、いくつかの共通した傾向が見られます。すべての人に当てはまるわけではありませんが、自分を理解するための参考にしてみてください。

1.権威的な存在に対して過剰に反応する

父親との関係が悪かった人は、上司や先輩、年上の男性に対して、過剰な反応を示すことがあります。

一つのパターンは、強い反発心です。指示されることに対して必要以上に抵抗を感じたり、正当なアドバイスも「支配されている」と受け取ってしまったりします。

上司との関係がことごとくうまくいかない、職場で目上の人と衝突しやすいという人は、このパターンに当てはまる可能性があります。

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2.過度な服従

もう一つのパターンは、過度な服従です。

権威的な存在の前で萎縮してしまい、自分の意見が言えなくなる。理不尽なことを言われても反論できず、我慢を重ねてしまう。これは、父親に逆らえなかった経験が影響していることがあります。

いずれも、目の前の人ではなく、心の中の「父親像」に反応している状態です。現在の相手を客観的に見ることが難しくなり、人間関係に支障をきたすことがあります。

3.男性への苦手意識・不信感がある

父親が嫌いなまま育った人、女性の場合、男性全般に対して苦手意識や不信感を抱きやすい傾向があります。

「男性は信用できない」「男性は自分を傷つける存在だ」。こうした信念が無意識のうちに形成され、男性との関わりを避けたり、警戒心を解けなかったりすることがあります。

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男性の場合は、自分自身の男性性に対して葛藤を抱えることがあります。

「父親のような男になりたくない」という思いから、男らしさを否定したり、逆に過剰に演じようとしたりすることがあるのです。

次:自己肯定感、完璧主義などにも影響

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