【関節リウマチ】朝の手のこわばり、“加齢のせい”じゃないかも?膠原病リウマチ内科医「早期発見で寛解も視野に」 (1/2)
朝起きたときの手のこわばりや指の痛み、昔より動かしにくくなった関節――それは単なる「加齢」のせいではなく関節リウマチなどの膠原病のサインかもしれません。
関節リウマチは治療が大きく進歩し、早期に適切な診断・治療を受ければ関節破壊や変形を大幅に防ぐことができます。
新百合ヶ丘総合病院膠原病リウマチ内科の荻原秀樹医師に、関節リウマチの対処法と最新治療についてお聞きしました。
膠原病(こうげんびょう)とはどんな病気?
「膠原病は本来体を守るはずの免疫が、自分自身の組織を攻撃してしまう全身性の自己免疫疾患です。症状は関節のこわばりや痛みから、皮膚、筋肉、血管、内臓に影響するものまで幅広く含まれます。新百合ヶ丘総合病院の膠原病リウマチ内科では、関節リウマチをはじめ、全身性エリテマトーデス、筋炎(特発性炎症性筋疾患)、全身性強皮症、血管炎など、多岐にわたる疾患を扱っています」(荻原先生)
朝の「こわばり」は見逃せないサイン。関節リウマチは早期発見がカギ
関節リウマチは、発症後の初期に関節破壊が急速に進むことが知られています。X線で変化が出るのは比較的遅い一方、MRIでは発症後4カ月で約45%に骨の変化が出るとの報告もあります。
「朝の手のこわばりや関節のごわつきは疲労や年齢のせいにされがちですが、膠原病の初期症状かもしれません。痛みや腫れがある場合は放置せず、専門外来を受診してください。発症早期は一番薬が良く効く期間ともいわれており、この時期に治療を始めることでその後の不可逆的な関節破壊を抑えられる可能性が高くなります」(荻原先生)
関節リウマチの代表的な関節変形
※日本リウマチ学会「ライフステージに応じた関節リウマチ患者支援ガイド」より
近年著しい治療の進歩を遂げる膠原病診療
「かつてはステロイドや解熱鎮痛薬を使って現状を維持する、痛みを緩和する、というのが治療内容でした。しかし分子標的薬といわれる組み換え蛋白質が開発され、治療のパラダイムが変わりました。現在では、現状維持や苦痛緩和ではなく、『寛解』や『ドラッグフリー』(薬を使わずに寛解状態を維持すること)が治療目標になっています」(荻原先生)








