2026年3月14日

「両親から愛されて育った人」が持つ“8つの特徴”とは

家庭環境は、性格や人との関わり方、自己肯定感などに少なからず影響を与えると言われています。

もちろん、親の愛情の形は家庭ごとにさまざまですが、幼少期に十分な愛情や安心感を得て育った人には、共通して見られる傾向があると指摘されています。

「両親から愛されて育った人」が持つ“8つの特徴”

愛情をたっぷり受けて育った子どもには、いくつかの共通した特徴が見られます。これは生まれつきの性格というよりも、日々の関わりのなかで育まれていくものです。

心療内科も開設するなかざわ腎泌尿器科クリニック院長・中澤佑介先生監修のもと、「両親から愛情いっぱいに育てられた子」にはどんな特徴が見られるのかお届けします。

監修者プロフィール

なかざわ腎泌尿器科クリニック院長 中澤佑介

なかざわ腎泌尿器科クリニック 院長 中澤 佑介金沢医科大学医学部医学科卒業。「患者さんに近い立場で専門的医療を提供したい」という思いで2021年、なかざわ腎泌尿器科クリニックを開設。2024年9月、JR金沢駅前に金沢駅前内科・糖尿病クリニックを開設。2026年4月、金沢市玉鉾に心療内科・ペインクリニックを開設予定。

1.安心して人に頼ることができる

愛情豊かな環境で育った子どもは、困ったときに人に助けを求めることができます。「助けてと言えば、誰かが応えてくれる」という経験を重ねてきたからです。

これは心理学で「安全基地」と呼ばれる概念と関係しています。

親が安全基地として機能していると、子どもは安心して外の世界を探索し、困ったときには戻ってくることができます。この経験が、大人になってからも「人を頼っていいんだ」という感覚の土台になるのです。

反対に、頼っても応えてもらえなかった経験が多いと、「どうせ頼んでも無駄」と学習し、一人で抱え込む傾向が強くなります。

2.自分の感情を素直に表現できる

嬉しいときは嬉しい、悲しいときは悲しい、怒っているときは怒っている。自分の感情を素直に表現できることも、愛情を受けて育った子どもの特徴です。

これは、感情を表現しても受け止めてもらえた経験があるからです。

泣いたら慰めてもらえた、怒りを表現しても否定されなかった、喜びを分かち合ってもらえた。こうした経験の積み重ねが、「自分の感情を出していいんだ」という安心感を育みます。

感情を表現することを禁じられて育った子どもは、自分の気持ちを抑え込むことを学びます。その結果、大人になっても自分の感情がわからなかったり、適切に表現できなかったりすることがあります。

3.自己肯定感が高い

愛情いっぱいに育てられた子どもは、「自分には価値がある」「自分は愛される存在だ」という感覚を持っています。

これは、条件付きではない愛情を受けてきた結果です。

「テストで良い点を取ったから」「言うことを聞いたから」ではなく、「あなたがあなただから」という理由で愛された経験が自己肯定感を育てます。

自己肯定感が高い子どもは、失敗しても必要以上に自分を責めません。「今回はうまくいかなかったけれど、自分には価値がある」と思えるため、挫折から立ち直る力も強くなります。

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4.他者への信頼感がある

親から愛情を受けた経験は、「人は基本的に信頼できる」という感覚につながります。

もちろん、すべての人を無条件に信じるということではありません。「世の中には信頼できる人がいる」「人との関わりは基本的に良いものだ」という前提を持てるということです。

この信頼感があると、新しい環境や人間関係にも前向きに飛び込んでいけます。友人関係を築きやすく、協力して何かを成し遂げる経験も得やすくなります。

5.思いやりがある

愛情を受けて育った子どもは、他者への思いやりを持ちやすい傾向があります。自分が大切にされた経験があるからこそ、他者を大切にすることができるのです。

また、親が他者に対して思いやりのある行動を見せていると、子どもはそれをモデルとして学びます。「人にはこうやって接するんだ」という姿を日常的に見ることで、自然と思いやりの心が育まれていきます。

6.挑戦することを恐れない

安心できる居場所があると、子どもは外の世界に向かって挑戦していくことができます。

「失敗しても、帰る場所がある」「うまくいかなくても、受け止めてもらえる」という安心感が、チャレンジ精神を支えるのです。

7.感情のコントロールができる

自分の感情を受け止めてもらった経験は、感情をコントロールする力にもつながります。感情を抑え込むのではなく、感じたうえで適切に対処する力です。

感情を否定されて育った子どもは、感情との付き合い方を学ぶ機会が少なく、大人になってから感情のコントロールに苦労することがあります。

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8.ストレスからの回復力がある

人生には困難がつきものです。愛情を受けて育った子どもも、当然つらい経験をします。しかし、そこからの回復力(レジリエンス)が高い傾向があります。

これは、「困ったときに助けてくれる人がいる」という経験と、「自分には乗り越える力がある」という自信の両方が土台になっています。一人で抱え込まずに人に頼り、自分を信じて前に進むことができるのです。

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「愛情不足で育った人」に見られる“3つの傾向”

では、さまざまな事情で愛情が不足した環境で育った人には、どんな傾向が見られやすいでしょうか。メンタル面もケアする総合診療医・城西内科クリニック院長の髙橋 聡美先生監修のもと解説します。

監修者プロフィール

城西内科クリニック院長 髙橋 聡美先生

城西内科クリニック院長。医学博士。順天堂大学医学部卒業。順天堂大学練馬病院糖尿病内分泌内科助教を経て現職。日本内科学会認定内科医、糖尿病認定医、日本医師会認定健康スポーツ医。臨床栄養学会認定栄養指導医。西洋医学の標準治療をベースに、栄養・運動など生活習慣の改善を含めた総合的な健康管理に取り組む。患者一人ひとりに合わせた医療とセルフケアの提案を行い、心身の健康維持をサポートしている。

1.断れずに無理をして、心身ともに疲弊しやすい

愛情不足の環境で育った人は、「NO」と言うことに強い罪悪感や恐怖を感じることが多いです。

幼少期に、自分の意見や感情を表現しても受け止めてもらえなかった、あるいは否定された経験があると、「自分の気持ちよりも相手の期待に応えることが大切」という思考パターンが形成されます。

その結果、無理な頼みごとを引き受けてしまったり、本当はやりたくないことに「いいよ」と言ってしまったり。相手を優先しすぎて、自分の限界を超えてしまうのです。

これを心理学では「過剰適応」と呼びます。

周囲からは「優しい人」「頼れる人」と評価されることも多いのですが、本人は常に疲弊していて、心身のバランスを崩しやすくなります。

断ることで「嫌われるのではないか」「見捨てられるのではないか」という不安が根底にあるため、自分を犠牲にしてでも相手の要求に応えようとしてしまうのです。

2.他人の評価に左右され、自己評価が揺らぎやすい

愛情不足で育った人は、自分で自分の価値を決められない傾向があります。

幼少期に無条件の愛情を受け取る経験が少ないと、「自分には価値がある」という感覚が育ちにくくなります。代わりに、「何かができたら」「誰かに認められたら」価値があると考えるようになるのです。

そのため、他人からの評価や承認に敏感になります。褒められると天にも昇る気持ちになり、批判されると地の底に落ちたような気分になる。

この振れ幅の大きさが、日常生活を非常に疲れるものにしてしまいます。

また、SNSの「いいね」の数に一喜一憂したり、誰かと比較して自分を卑下したりすることも多くなります。「ありのままの自分」ではなく、「評価される自分」を演じ続けなければならないため、常に緊張状態にあるのです。

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3.人との距離感がつかめず、人間関係に悩みやすい

愛情不足の環境で育つと、人との適切な距離感がわからないことがあります。

極端に距離を詰めすぎて依存的になったり、逆に極端に距離を取って孤立したり。この両極端を行ったり来たりすることもあります。「見捨てられるのが怖いから離れない」と「傷つくのが怖いから近づかない」が同時に存在し、人間関係が不安定になりやすいのです。

また、過度に警戒心が強くなることもあります。幼少期に信頼していた人(親)から傷つけられた経験があると、「人は信用できない」という思い込みが形成されます。

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相手の何気ない言動を深読みしたり、悪意があるのではないかと疑ったり。あるいは逆に、境界線が曖昧すぎて、相手の問題を自分の問題として背負い込んでしまうこともあります。

「相手が困っているのに助けないのは冷たい」「相手が不機嫌なのは自分のせいだ」と考え、他人の感情に責任を感じすぎてしまうのです。

「自分に当てはまっているかも」……もう手遅れなの?

<Edit:編集部>