「着る断熱材」「着た方が涼しい」。ワークマンの猛暑対策ウェアが爆売れ…その理由は?
ワークマンは、独自開発の断熱素材「XShelter(エックスシェルター)」シリーズの販売を大幅に強化します。2025年秋冬シーズンに50億円超を売り上げるヒット商品となったことを受け、2026年春夏モデルは前年比8倍となる278万点、販売計画63億円規模を投入します。
同社は今後、「ワークマンといえばXShelter」と認知される看板商品へ育成し、猛暑対策市場の拡大を狙います。
“入荷即完売”の人気商品を大幅増産
XShelterは、ワークマン快適ワーク研究所が開発した独自素材です。
2025年秋冬シーズンは防寒アイテムを中心に展開し、寒さ対策商品として大ヒット。しかし予想を上回る需要に対して品切れが相次ぎ、「入荷即完売」の状態が続いたといいます。
その反省を踏まえ、2026年春夏は供給量を大幅に拡大。アウトドアウェアに加え、WORKMAN Colorsや#ワークマン女子向けの半袖シャツやパンツなど、一般消費者向けアイテムも本格展開します。
「着る方が涼しい」を目指す新素材「暑熱Ω」
2026年春夏モデル最大の目玉は、新開発の暑熱対策素材「XShelter 暑熱Ω(オメガ)」です。
ワークマンによると、将来的に外気温45℃級の猛暑環境を想定した高機能素材で、東レの独自原糸や特許技術を活用した高遮熱素材と高通気素材を組み合わせて開発されました。
従来の暑さ対策ウェアは「涼感」をうたう商品が中心でしたが、同社は「着る方が涼しい」という新たな価値を提案。まずは熱中症リスクの高いワークウェアから展開を始めます。

日傘からキッズまで全カテゴリー展開
XShelterシリーズは今後、ワークマンが扱うほぼ全カテゴリーへ拡大されます。
特にキッズ向け商品は、子どもが地面からの照り返しの影響を受けやすいことから人気が高く、2026年モデルではラインアップを強化するとしています。

「ワークマンブーム再来」の手応え
ワークマンはこれまで、多品種少量生産による商品展開を強みとしてきました。しかし近年はヒット商品の品切れが課題となっていました。
今後は「在庫を切らさない」戦略へ転換し、XShelterを含む4つの重点商品群を育成。2028年3月期には、これら4商品だけで売上全体の半分近くを占める規模に成長させる方針です。
同社は、「着る断熱材」ともいえるXShelterについて、「世の中に存在しない新しい市場を創出する商品」と位置付けています。
熱中症対策が企業の義務として求められる時代を迎える中、“猛暑を着て防ぐ”というワークマンの挑戦が本格化しそうです。
<Edit:編集部>











