ワークアウトでこそ使いたい完全ワイヤレスイヤホン新登場。iPhoneと相性抜群の「Powerbeats Pro」がアツい【レビュー】 (1/3)
多くのプロアスリートが身に着けていることで、アップルのワイヤレスイヤホン「AirPods」が注目されています。左右のケーブル接続も要らない“完全ワイヤレスイヤホン”には、実はアップルのAirPodsの他にも多数の製品があることをご存知ですか。7月19日発売の、Beats by Dr. Dre(ビーツ・バイ・ドクタードレ)の完全ワイヤレスイヤホン「Powerbeats Pro」は、AirPodsの強力なライバルとして注目したい新製品です。
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iPhoneとの相性がかなり良い完全ワイヤレスイヤホン
▲Beats by Dr. Dreから初の完全ワイヤレスイヤホン「Powerbeats Pro」が登場
Beats by Dr. Dre(以下:ビーツ)といえば、ブランドロゴの「b」を冠したスタイリッシュなヘッドホン、イヤホンのラインナップを多数展開するアメリカの有名なポータブルオーディオのブランドです。街中でビーツの製品を身に着けていたり、スポーツ施設で体を動かしながら音楽を聴いている人を見かけたこともあるのではないでしょうか。
▲充電機能を搭載するケース
▲イヤーフックを本体から外さずにイヤホンをまるごと収納できる割には、サイズをコンパクトに収めている
▲充電はLightning端子で。急速充電・Fast Fuel機能を使えば5分の充電で約90分再生できる
Powerbeats Proはビーツが発売する初の完全ワイヤレスイヤホンです。何ごとも“初モノ”は出来栄えが気がかりなものですが、ブランド初のヘッドホンを発売してから昨年に10周年を迎えたビーツの豊富なノウハウをベースに作られたPowerbeats Proは、いきなりフルスロットルの高い完成度に達成しています。その大きな理由は2014年7月にアップルのグループに加わったビーツが、アップルのエンジニアと密接に連携しながら完成させたイヤホンだからです。
アップルがワイヤレスオーディオ製品のため独自に開発した最新のICチップ「Apple H1」がPowerbeats Proにも搭載されています。このことが両者の結びつきを最も強く象徴しているのではないでしょうか。Apple H1はワイヤレスイヤホンの接続性能やバッテリー駆動の安定性を高めるだけでなく、ワイヤレスイヤホンの泣き所と言われている「スマホとのペアリングの煩雑さ」を解決してくれるチップです。
▲AirPods(写真左)とPowerbeats Pro
AirPodsが幅広い音楽ファンから人気を集める理由は、iPhoneなどiOSデバイスとのペアリングがシンプルだからだと言われています。実はこれもアップルが開発したICチップが独自に実現する機能のひとつです。Powerbeats ProもAirPodsと同じように、イヤホンケースのフタを開いて、iPhoneに近づけると画面に製品のイメージがポップアップして、以降は画面に表示される指示に従いながら数ステップの操作でペアリングが完了します。この手軽さに慣れてしまうと、Apple H1チップを搭載する完全ワイヤレスイヤホンが手放せなくなります。
▲iPhone/iPad/iPod touchなど最新バージョンのiOSを入れたiOS端末はPowerbeats Proに近づけるだけでペアリングができる
ほかにもPowerbeats ProにApple H1チップが搭載されたことで、iPhoneとペアリングして使う際にはイヤホンの本体に触れることなく、音声アシスタントのSiri(シリ)がハンズフリーで呼び出せます。イヤホンを身に着けて「Hey Siri」と話しかけるだけで、イヤホンから音声による音楽再生のコントロールやアプリの操作ができます。例えばApple Watchを装着している時に「Hey Siri、アクティビティの成果を教えて」と話しかけると、Apple Watchの画面にアクティビティリングを表示してくれました。