正しい知識を身に付けよう!スポーツに役立つ資格7選
世の中には、数えきれないほどの資格が存在します。国家資格から民間資格までさまざまですが、中にはスポーツに関するものもたくさん。そこで今回は、意外と知られていないスポーツ関連の資格を7つご紹介していきます。自らの競技力を上げるため、子どもたちに指導するため、職に生かすためなど。正しい知識を身に付けて、スポーツライフを充実させましょう。
スポーツリーダー(スポーツ指導基礎資格)
地域におけるスポーツグループやサークルなどのリーダーを務める人、また、これから目指す人のための資格です。資格取得には「学校法人日本放送協会学園(NHK学園)」の通信講座や、各都道府県の体育協会などで行われている集団講習会を受ける必要があります。
資格取得後は、各競技別の指導者資格やフィットネス資格へステップアップすることも可能。まさにスポーツ指導の基礎資格であり、指導者を志す者にとっては登竜門的な資格と言えるでしょう。
中高老年期運動指導士
中高齢・老年期を迎える人々の健康維持・増進を目的とした、運動指導の新しい理論と実技の習得が認められる資格。取得には公益財団法人「日本スポーツクラブ協会(JSCA)」が主宰する「中高老年期運動指導士」養成(資格認定)講習会(2日間)を受講する必要があり、意欲のある満18歳以上の者なら誰でも受講が可能です。
今後の高齢化社会においては、高齢者に向けた運動指導の需要が高まってくると予想されます。そのため、非常に将来性のある資格です。
健康運動指導士
保健医療関係者と連携し、安全かつ効果的な運動を実施するための運動プログラムを作成、実践指導計画の調整等を行います。資格取得までのステップは、まず講習会や養成校で必要な知識をつけ、修了後に認定試験を受けることになります。それに合格し、健康運動指導士台帳に登録すれば晴れて資格取得です。
取得後はフィットネスクラブや病院、介護老人施設などで活躍する人が多いようです。今後はますます高齢化が進んでいくと予想されるので、需要が高まってくる資格のひとつではないでしょうか。
オリエンテーリング・インストラクタ/ディレクタ
オリエンテーリングの普及活動に貢献し、オリエンテーリングの指導や普及振興を図ります。資格取得には、まず各都道府県協会などが主催する「インストラクタ養成講習会」を受講(1泊2日)してインストラクタ資格を取得。その後、さらにディレクタ資格を目指す方は「ディレクタ養成講習会」を受けて、2級・1級とステップアップを踏んでいきます。
オリエンテーリングは広大な山野で行われることが多いので、指導・普及をするにはそれなりの専門知識が必要です。山道を駆け巡るトレイルランニングなどが流行しているのもあり、今後さらなる活躍の場が増えてきそうな資格のひとつと言えます。
スポーツ栄養士
スポーツ栄養のスペシャリストとして、アスリートの栄養・食事に関する栄養教育、支援、サポートを行う人のための資格。取得には「日本体育協会」と「日本栄養士会」が主催する養成講習会を受講する必要がありますが、受講するには管理栄養士の資格が必須です。
カリキュラムは共通科目(152.5 時間/集合講習および自宅学習)と専門科目(116.5 時間以上/集合講習および実技・実習、インターンシップ含む)に分かれ、両方を修了する必要があります。競技者を“食”で支えたい人、また自らの競技力を“食”で向上させたい人に向けた資格です。
スポーツフードアドバイザー
アスリートの栄養管理に必要な専門知識を有する資格。栄養素と運動の関係性や目的に沿った食事指導、試合に向けた食事、種目別の食事レシピなど、さまざまな観点から食や栄養のスペシャリストであることを証明します。
資格取得には日本能力開発推進協会の認定講座を受講し、定められた試験を受験する必要があります。受験は在宅でも可能。アスリートのサポートに関する知識と技術が身に付くので、スポーツのあらゆるシーンで活躍が期待できます。
スポーツ医学検定
一般人を対象とした、スポーツ障害や身体に関する知識を問う検定。ケガの予防、回復、競技力の向上に生かせる比較的ライトな資格と言えるでしょう。資格取得にはWeb検定と会場受験に分かれ、前者は初級(ビギナー)、後者は3級以上の受験で用いられます。講習会のようなものは存在しないので、受験者は公式テキストで自宅学習が可能。スポーツ指導者や選手の保護者、また選手自身の競技力向上のためにも、非常に役に立つ資格です。
<Text:松永貴允/Photo:Getty Images>