ライザップ、全従業員とユーザーに新型コロナウイルス抗体検査を無償実施
緊急事態宣言が解除され、全国的に一旦は収束状態に向かっているかに見える新型コロナウイルス。しかし、油断は禁物。クラスターが発生した場所では、一層の配慮などが求められるのも事実です。
スポーツジムも以前にクラスターが発生した場所のひとつですが、RIZAP(ライザップ)は26日、すべての同社従業員およびユーザーに対して、無償で新型コロナウイルスの抗体検査を実施すると発表しました。
現在または過去に感染した可能性を把握
新型コロナウイルスについては、今回が第一波であり、秋〜冬頃には第二波の到来も予想されています。そんな中、自身が現在または過去に感染した可能性を把握できるのが抗体検査。
今回の抗体検査は、基本的に同社に関係する全員が受けることになります。具体的には、RIZAPグループ75社に所属する全社員(5346名)、RIZAPブランドの全トレーナー(1152名)、さらに、RIZAPボディメイク/WOMAN、RIZAP GOLF、RIZAP ENGLISH、RIZAP COOK、RIZAP KIDSなど、新規入会者も含めて、すべてのユーザーも対象。
同社は抗体検査実施について「お客様、従業員、トレーナー自身の不安を少しでも取り除けるのではないかと考えています」としています。
社会の有用なデータとしても活用を予定
現時点で未知の部分も多い新型コロナウイルスですが、今回収集された結果は、同社携先医療機関であるナチュラルハーモニーに提供予定とのこと。
これにより、無症状の感染者がどの程度いたのか分析でき、国内における新型コロナウイルス感染実態の把握および今後の感染拡大防止のための貴重なデータとして活用も期待できます。
なお、現在同社店舗では、感染症コントロール医師の指導を受け、消毒や接触防止、飛沫防止、換気、オンラインでのカウンセリングとセッション、そして今回の新型コロナウイルスの抗体検査と診察という6つの対策を実施しているそう。
自粛要請により多くの店舗が休業している同社店舗ですが、こうした先進的な対策導入により、早期に通常営業再開ができるようになることを期待したいですね。
<Text:辻村/Photo:Getty Images>