沖縄県・八重山諸島の「与那国島(よなぐにじま)」を走る│島ランへGO #2 (1/2)
ちょっと足を伸ばして、離島を走る“島ラン”。今回ご紹介する『与那国島』は“日本最西端の島”ということから、アクセスが難しいように感じるかもしれません。しかし実は、那覇から飛行機で約1時間半、石垣島からは約30分という近さ。距離こそ沖縄本島から離れているものの、意外と行きやすい島なのです。
いったいどんな島なのか、詳しくご紹介しましょう。
・特集:島ランへGO
大自然に囲まれた1周約30kmのランニングコース
与那国島には、島を1周できる道路があります。島の外側に沿って大きく回っても、1周はフルマラソンより短い約30km。ゆっくり走っても、半日とかからず回りきれるでしょう。
与那国島の魅力は、やはりその豊かな大自然にあります。頭上には青空が広がり、周囲には草木が生い茂るコース。ときに心地よい風が吹き、清々しい気分にさせてくれます。
島内には展望台がいくつか設けられているので、ぜひ立ち寄ってみましょう。それぞれ、異なる絶海を楽しむことができるはずです。どこまでも続く青い海と地平線を眺めていると、「離島にいるんだな」と非日常であることを再確認させてくれます。
与那国島には4つの牧場があり、与那国馬や牛などが放し飼いにされています。自由に近づけますが、特に与那国馬は後ろに立たないように注意。もしかしたら、蹴り飛ばされてしまうかもしれません。牧草を食べる与那国馬を見ていると、時の流れがゆるやかに感じられる気がします。
なお、いずれの牧場も柵などが設けられておらず、ときどき与那国馬や牛が道路に出てきていることも。走る場合は、驚かさないように離れて進みましょう。その光景すら、きっと特別なものと感じられるはず。私は走りながら、つい牛に「いい天気だね」なんて話しかけてしまいました。
与那国島を走るなら、やはり訪れたいのが『日本国最西端の地』。島の西端、公園内にそれを示す石碑があります。私は昼間に行きましたが、時間を合わせて夕日頃に到着するよう走ってみるのも良いでしょう。
石碑までは宿の多い祖納集落から約7kmなので、夕日を見るためだけに走ってみるのも良いかもしれません。ただし島内の道路には街灯が少ないので、日が暮れた後のランニングはくれぐれもご注意を。