2019年7月5日

沖縄県・八重山諸島の「与那国島(よなぐにじま)」を走る│島ランへGO #2 (2/2)

島の歴史に触れられるスポット

 せっかくの離島ですから、その島の歴史に触れてみるのはいかがでしょうか。周回コース上には、そうした歴史スポットがいくつも点在しています。

 祖納集落が一望できる、ティンダハナタにある『イヌガン』。ここには、一人の女性と犬との間における、愛と悲しみの伝説が残されています。

 そして『ダテイクチデイ』。国の重要史跡となっており、沖合の船を監視するために設けられたもの。もともと、火番小屋と拝所があったようです。

走った後は、海にダイブでクールダウン

 半日ほどかけて与那国島を走り回ったら、火照った身体をクールダウンさせましょう。クールダウンに最適なのが、島内各所のビーチです。

 こちらは与那国空港や祖納集落から近い『ナンタ浜』。透き通った海には、浅瀬まで魚が見えました。私は時期が良かったのか、なんと貸し切り状態。島の方によれば、「与那国島など離島の海に入ると、沖縄本島の海は汚く見えてしまう」のだとか。この美しい海を目の当たりにすると、それが本当のことなのだと納得させられます。

 宿に戻って泳げる用意を持っていくのも良いですが、余裕があればバックパックで荷物を背負ってしまうのもオススメ。私はあらかじめ海に入っても問題ないインナー&短パンを履き、バックパックにタオルとシュノーケルを入れて走りました。さらにルナサンダルを履いていたので、着替えなんか一切不要。走って海へとたどり着いたら、そのままドボン!と直行です。これも、南国の離島だからこそできる楽しみ方ではないでしょうか。

 自然に恵まれた、日本最西端に位置する与那国島。ランニングを楽しんだ後は、島内各所を散策してみてください。あるいは夜、地元の居酒屋で名産『花酒』を飲んでみるのも良いでしょう。自分の脚で巡るからこそ、きっとさまざまな発見や出会いがあるはずです。

[筆者プロフィール]
三河 賢文(みかわ・まさふみ)
“走る”フリーライターとして、スポーツ分野を中心とした取材・執筆・編集を実施。自身もマラソンやトライアスロン競技に取り組むほか、学生時代の競技経験を活かし、中学校の陸上部で技術指導も担う。またトレーニングサービス『WILD MOVE』を主宰し、子ども向けの運動教室、ランナー向けのパーソナルトレーニングなども行っている。3児の子持ち。ナレッジ・リンクス(株)代表。
【HP】http://www.run-writer.com

<Text&Photo:三河賢文>

1 2