【顔のたるみを取る方法】を歯科医が解説！老け顔の原因も (1/2)
新型コロナの5類移行を受け、これからマスクを外す機会が増えてきます。長年マスクで顔を隠している間に、顔の老化が加速したと感じる人が多いかもしれませんね。
そこでここでは、歯科医師・宝田恭子先生式の「顔筋リフトアップ術」などをご紹介します。
なぜ？顔が老ける2つの原因
顔が老ける原因として、
- 頭蓋骨の変化と背筋の衰え
- 顔面筋の変化
この2つが挙げられます。
原因① 頭蓋骨の変化と背筋の衰え
女性の顔は一般的に40歳位から崩れ始め、50歳を超えると顔のしわやたるみが急速に目立つようになるそう。
その原因は、顔面骨の骨密度の減少。骨が縮むことによって、骨に乗っていた筋肉が下がり、たるみが生じると考えられます。また、背筋が衰えて姿勢が悪くなると、重力でさらに下がります。
寺川國秀先生の研究報告によると、40代の頭蓋骨の骨量が約650gだったのに対し、70代は約280gにまで減少した事例があったとのことです。（1987年「歯科技工」医歯薬出版株式会社）
閉経後の女性の方が骨量が減りやすい！
女性の骨は、女性ホルモンによって守られていると言われます。
しかし、閉経を境に女性ホルモンの分泌が大幅に減少するため、特に閉経後は「骨を減らさない努力」を意識して行わないと骨粗しょう症が一気に進行すると考えられます。
原因② 顔面筋の変化
マスク生活によって、
- マスクを装着し続けていると息苦しくなる
- 口をぽかんと開けて呼吸しがちになる
- 口角が下がって口が「への字」になる（広頚筋は口角を下に引く作用がある）
ということが起き、顔面筋が変化すると考えられます。
そのまま放っておくと、腹話術の人形のように口角から下に向かってできるしわである「マリオネットライン」が深く刻まれ、更には「ほうれい線」や「首のしわ」の原因にもなります。
また、
- 広頚筋（こうけいきん）
- 大頬骨筋（だいきょうこつきん）
- 小頬骨筋（しょうきょうこつきん）
- 上唇鼻翼挙筋（じょうしんびよくきょきん）
のゆるみも大きく関係しています。
これらが顔面骨の縮小などによってゆるんだり硬くなったりすると、「ほうれい線」「マリオネットライン」の他にも、鼻の下が伸びたり、口角が下がったりもします。
さらに、顔面筋の衰えは、血流の悪化も招き、顔のむくみも出やすくなります。
次のページで顔のたるみをケアするリフトアップ術をご紹介します。
