インタビュー
2018年2月8日
アメフトを見て「この道しかない」と決めたとき、1日10時間の猛勉強を始めたんです。アメリカンフットボール栗原嵩(後編)│子どもの頃こんな習い事してました #9 (2/3)
父親は高校でいちばん足が速かったと言っていますが、自分で言っているだけなので実際はよくわかりません(笑)。兄と姉はバスケをやっていましたが、今は特に。スポーツが得意と言えるのは僕だけです。
バレーボールのトスはアメフトのキャッチにつながる
――高校ではアメフトはとても厳しいと聞きました。
練習はめちゃくちゃ厳しかった。今まででいちばんきつい練習だったかも。文化祭や修学旅行は、シーズン中なので参加できてない。高校の思い出は部活だけ。あまりにきつくて「やめたいな」とふと思うときはありましたけど、でもやめられなかった。アメフトの魅力のほうが勝りました。
――いろいろなスポーツで飽きてしまったのに、アメフトは飽きなかったのはなぜでしょうか。
他のスポーツもそれぞれ魅力があるので、“僕にとっては”という話なんですが、アメフトは奥が深い。戦術に頭を使うし、コンタクトスポーツなのでタックルをしたり、相手をかわしたり、すべての要素がつまっているスポーツだと思う。体が大きい選手もいれば、小さくても足が速い選手もいる。いろんな選手がいることも魅力。だから、全然飽きずに、いつも「もっと上に、もっと上に」と思えました。
「もうアメフトの次はない、戻れない」ということもあります。ここでプロになれなければ自分はダメだと思っていた。最初から、NFLの選手になることを目標に始めました。
――アメフトで、子どものころの習い事が役立ったことはありますか。
中学のバレーボール部では、僕はセッターをしていました。トスが、アメフトのボールキャッチにつながっている。ボールを手のなかに入れる感覚が一緒なんです。キャッチがうまくできるのは、セッターの経験が生かされていると思います。
日本の子どもたちはミスして叱られないようにプレーする
――将来はお子さんが生まれたらどんな習い事をさせたいですか?