
ヘルス&メンタル
2025年9月8日
母親から過干渉されて育った人は、大人になってどんな影響が出やすい? (3/4)
過干渉されて育っても……今からできる「立て直し方」
過干渉な環境で育ったとしても、「もう手遅れ」なんてことはありません。大人になってからでも、自分の心の癖に気づき、少しずつ立て直していくことができます。
自分の気持ちを言葉にする練習を続ける
まず大切なのは、「自分の気持ちを言葉にする練習」です。子ども時代に親の顔色ばかり見てきた人は、本音を出すことに抵抗があります。日記に書く、信頼できる友人に話すなど、小さな一歩から始めてみましょう。
例:1日1行「今の気持ち」をメモする
「今日は疲れたけど楽しかった」「少し不安だった」など、具体的でなくてもOK。1行でも気持ちを外に出す習慣が大切です。
小さな選択を自分で決める習慣をつける
次に、小さな選択を自分で決める習慣をつけること。今日のランチを自分で決める、休日の予定を自分の意思で組み立てるなど、「自分で選んで行動した」という経験を積み重ねると、徐々に自己決定感が育ちます。
選択した理由を言葉にしてみる
「なぜ今日この服を選んだのか」「なぜこのランチを食べたのか」を自分に問いかけ、心の中で一言でも説明してみる。
好き・嫌いをはっきり言葉にする
テレビや本を見たときに「このシーンが好き」「このキャラは苦手」と口に出す。小さな「好き嫌い」を言葉にする練習になります。
感情を色や天気で表現してみる
「今日は気分が曇り空みたい」「心がオレンジ色っぽい」など、直接的な言葉でなくても感情を可視化できます。
信頼できる相手に短く伝える
家族や友人に「今日はちょっと疲れている」「気分がいいよ」と一言伝える。長くなくても「口にすること」に意味があります。
専門家のサポートを頼るのもよい手段です。カウンセリングやコーチングなどを通して、自分の考え方の癖や本心を整理すると、客観的に自分を理解できるようになります。
次:現在、過干渉されている場合、どう対処すればいい?