
ヘルス&メンタル
2025年9月8日
「母親からの愛情不足で育った男性」に見られる特徴とは?精神科医監修 (2/4)
母親からの愛情を感じずに育つと、大人になってこんな問題行動が起きやすい
大人になってからは、愛情不足で育ったことによる具体的な問題行動として表れることがあります。
なお、ここでいう「問題行動」は“性格の欠陥”ではなく、安心感を得られなかった心が、自分を守るためにとった行動が形を変えて現れていると考えます。
恋愛での依存や、深い関係から逃げる
安心感の基盤が弱いと、恋人に強く依存したり、相手を束縛してしまう傾向が見られます。
逆に「傷つくくらいなら距離を取ろう」として、深い関わりを避ける人もいます。どちらも「見捨てられたくない」という不安が根底にあります。
承認欲求が非常に強くなる
「自分は認められたい」という気持ちが強くなり、仕事やSNSで成果や評価を過度に追い求めてしまうことがあります。
一時的に安心できても、すぐにまた次の評価を求めるため、心が落ち着きにくくなるのが特徴です。
感情を適切に表現できず人間関係を構築しにくい
寂しさや不安を言葉で伝えるのが苦手で、代わりに怒りや無関心といった形で表れてしまうことがあります。
本当は「分かってほしい」という気持ちがあるのに、それを伝えられず人間関係がぎくしゃくしてしまうケースです。
お酒やギャンブルなどに頼りやすい
心の空虚感や不安を埋めるために、お酒やギャンブル、ゲームなどにのめり込みやすい人もいます。短い間は気がまぎれますが、繰り返すことで自己嫌悪や生活の乱れにつながることもあります。
度を越えて頑張りすぎてしまう
「失敗したら見放されるのでは」という不安から、完璧を目指しすぎてしまうこともあります。その結果、頑張りすぎて疲れ果ててしまう、いわゆる燃え尽きの状態に陥りやすいのです。
体の不調が多い
ストレスや不安をうまく表現できない場合、体に不調として現れることもあります。たとえば、寝つきが悪くなる、胃腸の調子を崩す、頭痛が増えるなど、心の問題が体のサインとして出るケースです。
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