
「母親からの愛情不足で育った男性」に見られる特徴とは?精神科医監修 (3/4)
まだ手遅れじゃない! 大人になってからできる前向きな対処法とは
過去を変えることはできなくても、これからの自分を少しずつ変えていく方法はあります。今からすぐできる具体的なことをまとめます。
朝の「ひと声ポジティブ」を習慣にする
起きてすぐ鏡に向かって、「今日もやれる」「昨日より少し進めばOK」など、自分にとってうれしい一言をつぶやいてみましょう。
誰かからかけられた嬉しい一言や、心が温かくなった言葉でも構いません。好きな漫画や芸能人から聞いたフレーズでもOK。繰り返すことで心の軸が整いやすくなります。
不安や孤独を感じたら「スマホメモ」に書く
頭の中でモヤモヤさせると大きくなりますが、文字にすると気持ちが客観視できます。
「今日は連絡が来なくて不安」「ちょっと寂しい」など、短文でOK。後で読み返すと「意外と小さな不安だった」と気づけることもあります。
“ながら運動”をしてみる
本格的な筋トレを始めなくても、歯磨き中にかかとの上げ下げ、通勤のときに一駅歩くなど“ながら運動”で十分です。身体を動かすとストレスが軽減することが研究からも分かっています。
信頼できる人と「自分の気持ちを話す機会」を設ける
友人でも同僚でも構いません。1週間に1回は「自分の気持ちを話す機会」を持ちましょう。LINEやSNSでもよし。専門家のカウンセリングサービスでもOKです。
安心できる相手と継続的につながることで、「一人じゃない」という感覚が積み重なります。
眠る前に「3つのよかったこと」を書く
その日あった小さなことを3つ書き出すだけ。「コーヒーが美味しかった」「上司に褒められた」「天気が良かった」など、何でもOKです。
自己否定が強い人でも「意外と良いことがある」と気づけ、眠りも深くなります。
母親からの愛情不足が「マザコン」へと変化することもある?
「母親からの愛情不足」と「マザコン」は正反対に見えますが、実際には問題の根っこが同じ(安心感の欠如)であることも考えられます。
母親から十分な愛情を得られなかった男性の中には、「母親に認められたい」「愛されたい」という気持ちを大人になっても抱え続け、そのために母親の顔色をうかがい、過剰に依存してしまうという行動パターンが表れることがあります。
もっと欲しかった愛情を求め、大人になってから母親にしがみついてしまうケースがあるのです。
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