2018年10月26日

アスリートの子どもは運動神経が良いってホント?│寺田明日香の「ママ、ときどきアスリート~for 2020~」#14 (2/3)

身体を動かすあそびが運動能力を伸ばす!?

 幼少期に子どもだけで外であそぶことは難しく、子どものあそびは幼稚園や保育園の方針、親の意向で決まってしまうため、外あそびや運動あそびが少ない環境に置かれると、その子どもの運動能力は育ちにくくなります。

 おままごとなどの静かなあそびが多い子と外あそび・運動あそびが多い子を比較すると、やはり後者の子の方が運動能力が高くなる傾向にあります。

 子どもの運動能力を高めるためには、幼少期に外あそびや運動あそびをどれだけ行ってきたかに左右されるので、意識して子どもに運動させる環境作りが必要です。

 両親がスポーツ経験者だと、子どもとのあそびもアクティブになり、子どもの習い事にスポーツを取り入れることが多いように思います。

 運動の機会を多く与えられているアスリートの子どもは、やはり運動能力が高くなる子が多いのです。身体の動かし方への理解力も高いように感じます。

 パパ・ママアスリートの方に自分のこどものスポーツに対する考えを伺うと、将来的に自分のやっていた競技をやって欲しいと考えている方、自分のやっていた競技はやって欲しくないと考える方、なんでも良いからスポーツには関わって欲しいと考えている方などさまざまです。

 みなさん共通する点は、スポーツの基礎になること(平衡性・巧緻性・空間認知能力・柔軟性など)を習得させてあげたいと考えているところだと思いました。

 また、さまざまなスポーツの試合を実際に見せている方、見せたいと考えている方が多く、自分のやっていた競技ではなくても何かしらスポーツの習い事をさせている方がほとんどでした。

 前回の記事(前回リンク)で、子どものおもちゃについて少し紹介をしましたが、アスリートのお宅にはなんらかのトレーニング用品があることが多く、アスリートの子どもはそれらのトレーニンググッズをおもちゃにして遊ぶこともあり、親がトレーニングをしている姿を見てその動きを真似しようとします。

 私がボールを腰に当てて身体のケアをすると、上の写真のように娘も同じように使おうとします。ほかにも、私と同じようにバランスボールやバランスマットなどを使ってトレーニング(あそび?)をすることもあります。

 子どもの再現しようとする能力や吸収力はとても高いため、身近な人が目の前でトレーニングをしていると、自分もチャレンジしてみたい! という気持ちが自然と作られるのかもしれません。

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