2018年11月22日

うちの夫婦がま〜るく収まっている理由│寺田明日香の「ママ、ときどきアスリート~for 2020~」#16 (2/2)

子育て&家事は“当たり前”

 先日の尾木ママ(尾木直樹さん)との対談で、子育てや家事の分担についてトークした際に、「夫は家事や子育てに対して“手伝う”という考えはなく、そもそも“当たり前にやること”という捉え方をしているみたいです」とお話をしたところ、尾木さんからお褒めの言葉をいただき、夫は自信を取り戻していました。

 ですが、子育てと家事へのコミット率がとても高いというわけではありません。

 夫が最初から“当たり前にやること”と思っていたのかは覚えていませんが、私はこの考え方はとても大切だと思っていますし、支えられています。

 純粋な優しさからでた言葉なのか、はたまた戦略的に発した言葉なのかはさておき、大変そうな奥さんをみて少しでも助けてあげたいという気持ちから「なにか手伝おうか?」と声をかけたのに、「はぁ? 手伝うってなに?」と、奥さんに強く返されたご経験がある旦那さんはいらっしゃいませんか?

 “手伝う”という言葉は、その作業が自分のものではないという思いがあるから出てしまうのであって、自分がやらなければならない仕事に対しては使わない言葉です。

 親切心からでた言葉も、言い方ひとつで人の捉え方は変わってしまうものです。なので、子育てや家事の分担に対する考え方やできる・できないは、家族で共通の理解を持っていた方が良いように感じています。我が家はなんとなく丸く収まっているのが、救いです。

 はじめにも書いたように、ママになってアスリートを続けるためには、どうしても家族やまわりの方々のサポートがないと成り立ちません。それは、ママになってバリバリ働く方々も同じだと思っています。

 今回は、わが家について書きましたが、それぞれのご家庭で暮らしやすい夫婦スタイルがあると思います。今日は“いい夫婦の日”ですし、たまにはご夫婦で考えてみるのも良いかもしれません。

《プロフィール》
寺田明日香(てらだ・あすか)
1990年1月14日生まれ。北海道札幌市出身。血液型はO型。ディズニーとカリカリ梅が好き。小学校4年生から陸上競技を始め、小学校5・6年時ともに全国小学生陸上100mで2位。高校1年から本格的にハードルを始め、2005~2007年にはインターハイ女子100mハードルで史上初の3連覇。3年時には100m、4×100mリレーと合わせてこちらも史上初となる3冠を達成。2008年、社会人1年目で初出場の日本選手権女子100mハードルで優勝。以降3連覇を果たす。2009年世界陸上ベルリン大会出場、アジア選手権では銀メダルを獲得。同年記録した13秒05は同年の世界ジュニアランク1位だった。2010年にはアジア大会で5位に入賞するが、相次ぐケガで2013年に現役を引退。翌年から早稲田大学人間科学部に入学。その後、結婚・出産を経て女性アスリートの先駆者となるべく、「ママアスリート」として、2016年夏に「7人制ラグビー」に競技転向する形で現役復帰。同年12月の日本ラグビー協会によるトライアウトに合格。2017年からは日本代表候補として活動している。日本ではほぼ類をみない「世界レベル選手の競技転向、同一シーズン間の競技転向、幼児を子に持つママアスリート」として、2020年東京オリンピックを目指す。

◎所属企業:株式会社リブラン
◎所属チーム:千葉ペガサス
◎主な記録:100mハードル日本ジュニア記録(13秒05=2009年世界ジュニアランキング1位)/100mハードル日本高校記録(13秒39)

【関連URL】
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<Text&Photo:寺田明日香/Edit:アート・サプライ>

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