ママアスリート直伝、親子で試してほしい運動会で速く走るコツとは?│寺田明日香の「ママ、ときどきアスリート~for 2020~」#29 (1/2)
みなさん、こんにちは! 陸上競技の寺田明日香と申します!
暑さのピークも過ぎ、涼しいと思える日が増えてきましたね。外で運動もしやすくなってきたので、なにか始めたいと思っている人にはおすすめの時期かもしれません。
さて、そんな時期にやってくる代表的な行事といえば、なんといっても運動会! 子どもたちも大人たちもハラハラドキドキの連続だと思います。
今回の記事は、運動会を控える子どもたちや親子競技に参加することになってしまったパパ&ママに向けて、速く走るためのコツと注意点をいくつか書いてみようと思います。
最後までお付き合いのほど、よろしくお願いいたします!
ポイント1:速く走るためには“姿勢”が大切
まずは、走り方のポイントを押さえておきましょう。走ることで大切なことのひとつは、“姿勢”です。
スポーツ選手を見てもらうとわかりやすいと思いますが、足が速い人は、基本的に姿勢がよいです。走るときに首が前に出てしまったり猫背になってしまったりすると、地面からの反発がからだに伝わりきらず、前に進む力が弱くなってしまいます。
スタートの時の“姿勢”も大切です。スタートの時の“姿勢”が悪いと、出遅れてしまったり、転んでしまったりする確率が高くなります。よい姿勢で、走る方向をしっかりみることが大切です。
ポイント2:“腕”と“足の使い方”を意識しよう
走りは全身運動なので、腕と足の使い方も重要です。緊張して肩が上がってしまうと、からだ全体が硬くなって、腕振りは小さくなってしまうし、腕を速く振れなくなってしまいます。
まずは、肩はリラックスさせ、自然な位置に腕を下ろしましょう。手のひらは“自然”なパーか、“優しい”グー。力を入れたパーとグーは、その時点で力が入ってしまうのでおすすめできません。何事も、リラックスが大切です。
次は、手のひらが骨盤(腰のでっぱり)のところに来るようにひじを曲げます。さて、これで腕振りの姿勢は完成です。ひじの角度を変えないように、リラックスして腕を振ってみましょう。
腕振りが完成したら、次は足です。足を高くあげればよいと思われがちなのですが、高ければいいというものでもありません。足を高くあげることを意識しすぎてしまうと、腰が落ちてしまったり、背中が反ってしまったりと、走れる姿勢ではなくなってしまいます。
なので、足を上げるのはくるぶしがひざの高さにくるあたりまでにしましょう。「足が地面から離れたら、くるぶしをひざに持ってくる」と意識して走ると、足の軌道がきれいになります。