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被災地の“今”をランを通じて知る。「東北・みやぎ復興マラソン2017」大会レポ(前編)

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  2011年3月11日に起きた東日本大震災。地震、そして津波の影響により、多くの地域が甚大な被害を受けました。各地で復興活動が進められていますが、その現状を見る機会はあまりありません。私は宮城県出身ということもあり、震災以後、仕事やプライベートで東北地方を何度も訪れています。地域差はあるものの、復興状況はまだまだ途上の段階。今もなお、仮設住宅に住んでいる方がたくさんいらっしゃいます。

 そうした被災地の現状を、走ることを通じて知ることができるマラソン大会。10月1日(日)に、宮城県沿岸部を舞台とした『東北・みやぎ復興マラソン2017』が開催されました。大会の模様、そして被災地の現在について、2回に分けてご紹介します。まずは、実際にランナーの走ったコースについてご覧ください。

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緊張感の伝わる会場内の雰囲気

 スタート&ゴール地点は、宮城県岩沼市にある「岩沼海浜緑地」の北ブロック。東日本大震災の影響からしばらくの閉園を経て、2017年3月下旬より開園されました。復興を掲げる本大会において、まさにふさわしい会場と言えるのではないでしょうか。

 会場には大勢のランナーが集まり、スタート時間を今か今かと待っています。なんと今回、国内の全都道府県に加え、海外からもランナーが訪れたそうです。やはり東日本大震災によって被害を受けた地域の現状を、この目で見たいという方が多かったのでしょう。

 ウォーミングアップエリアとして開放された野球場にも、レースを控えて身体を温める方々の姿が。球場内をぐるぐるジョギングしたり、ストレッチしたり。あるいはダッシュするなど、皆さん思い思いの時間を過ごされていました。

整備されたばかりのフラットコース

 いよいよスタート時間。スタートゲート前から、タイム順にランナーが並びます。初開催ということもあり、皆さんどのようなコースかワクワクされていたことでしょう。幸いにも晴天に恵まれ、気持ちよく走れそうです。

 まず走るのが、震災後に整備された新しい道路。アスファルトの状態、そしてクッキリした白線が、その新しさを物語っています。そのコースを走っていると、「やっとここまで整備できました。皆さん見てください!」という思いを感じるような気がします。ランナー一人ひとりが、それぞれのペースでその地面を踏みしめていきます。

 橋など多少のアップダウンはありますが、基本的にコースはフラット。長い直線では、ずっと先を走るランナーの姿まで見渡せます。そのため、記録を狙うトップランナー、そして初めてフルマラソンに挑戦する初心者の両方にとって、走りやすいと感じられるコースだったようです。

 疲れが出始める後半戦。約23km〜41kmは折り返しコースとなっていました。そのため、しばらく他ランナーとすれ違うことができます。私もゴール前5kmほどは、後続ランナーの皆さんに「頑張りましょう!」「ナイスランです!」などと声を掛けさせていただきました。他にも仲間を見つけて応援し合う方が多く、苦しい後半を走り抜くためのパワーへと繋がっていたように思います。

距離表示に刻まれた地元民の思い

 特に印象的だったのが、1kmごとに設けられている距離表示。そこには1つ1つ。地元の子どもたちが描いた絵やメッセージが添えられています。

 距離表示は、もちろん走るうえでペース維持などに役立ちます。しかし本大会においては、地元の皆さんの思いを感じられる、特別な意味を持っていたように思います。私はGPSウォッチを使用して距離を確認していましたが、つい距離表示が見えると、スピードを緩めてそのメッセージに目を向けてしまいました。

 フラットコースで走りやすく、その中にさまざまな思いの詰まった本大会。折り返しコースによってトップランナーの走りを見られることも、参加者にとっては気持ちを盛り上げてくれる良い仕組みのようでした。長い直線が多く、ときに「まだ続くのだろうか」と苦しく感じる部分もありましたが、全体的にとても走りやすいコースだったと感じます。

 もちろん、ただコースが走りやすいだけではありません。レース中およびその前後では、やはり被災地の現状というものをダイレクトに見ることとなりました。そして、もっとも復興を望む現地の皆さんからは多くのエールが送られ、つい涙してしまうような感動の光景も。次回はそうしたレース中の景色、そして人々の温かみなどについて、もう少しご紹介します。

▼後編はこちら

復興地を走る意味を考えた。「東北・みやぎ復興マラソン2017」大会レポ(後編) | 趣味×スポーツ『MELOS』

[筆者プロフィール]
三河賢文(みかわ・まさふみ)
“走る”フリーライターとして、スポーツ分野を中心とした取材・執筆・編集を実施。自身もマラソンやトライアスロン競技に取り組むほか、学生時代の競技経験を活かし、中学校の陸上部で技術指導も担う。またトレーニングサービス『WILD MOVE』を主宰し、子ども向けの運動教室、ランナー向けのパーソナルトレーニングなども行っている。3児の子持ち。ナレッジ・リンクス(株)代表
【HP】http://www.run-writer.com

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<Text & Photo:三河賢文>

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