「マラソンにはまったく興味がなかった」。40代医師が駅伝大会に“驚くほど”ハマった理由 (1/2)
正直、私は、マラソン競技には、まったく興味がありませんでした。
中学1年生の頃は、学校代表の駅伝チームに選ばれたこともあり、マラソンは得意なほうだと自覚していました。
しかし、思春期を迎え、こんなにしんどいことをなぜ頑張れるんだ? と疑問を感じ、しかも勝負事にこだわることがなく負けず嫌いでもない私は、マラソンを本気で走れなくなっていました。
そのまま、マラソンは競技として参加することも、観戦することもないまま40代に突入。スノーボードやサーフィン、登山が趣味となりました。
それらを楽しむための体力作りやダイエット目的で、たまにジョギングを行うものの、長続きすることはなく、マラソンからは疎遠な生活を送っていました。
突然、駅伝大会にエントリーしたくなる
そんな私ですが、あるとき、駅伝に興味を持ったのです。
数年前から、職場の人たちが駅伝大会に参加しているのは知っていました。みんなで練習を重ねたエピソードや大会当日の話を聞いているうちに、なんだか楽しそう、駅伝ってなに? と、だんだん興味を持つようになっていきました。
楽しそうな様子に惹かれ、ついに駅伝にエントリーしたのが半年前です。
駅伝はチーム戦。仲間同士の絆を深める練習や助け合い
駅伝大会は、マラソン大会では味わえない魅力がありました。個人レースより結果を求めないので、気持ちに余裕を持って走りを楽しめるのです。
チーム戦なので仲間を応援したり、サポートをする・されることも、仲間同士の絆を深めるキッカケになります。もちろんみんなで練習も行いますし、久しぶりに走る私も、つらい気持ちを持つこともなく、少しずつ上達していきました。
大学時代は駅伝部だった仲間や、フルマラソン経験者もいましたので、とても充実した練習時間となりました。
レース当日。タスキをつないで気分は「箱根駅伝」選手
なんといってもタスキが良いのです。タスキをつなぐことで、よもや箱根駅伝さながらの気分も味わえますし、なにより絆を感じることができるのです。タスキがあると「次の人が待っている」と思えるので頑張るパワーになります。
駅伝大会だと、走る時間よりも待ち時間のほうが長いので、メンバー同士の会話が弾みます。早かったね! しんどかった! など、大会中のコミュニケーションはもちろんのこと、仕事や生活のことまで話せました。
周回コースでしたので、応援しやすいのもポイントです。メンバーの家族も応援に参加しやすいでしょう。実際、小さいお子さんがいるメンバーもおり、家族で参加しに来てくれました。
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