2018年3月28日

チアリーダー女子が集結!NFLチアリーダー伊藤奈美のワークショップは、超エネルギッシュ! (2/3)

輪になってQ&Aタイム

▲まさにチームミーティング

 リハが終わると、質問タイムです。伊藤さんの現地生活や、所属チームのことを語ってもらいました。印象的だったのは、「チームメイトのモチベーションを高めるためのスピーチ」エピソード。定期的にチームメイトのモチベーションをアップさせるスピーチを行う機会があるそうで、伊藤さんは「チームメイトは友達以上の存在である」というテーマで発表を行ったと語ります。

▲伊藤さんが実際使用していたノート

 また、この日は東日本大震災が起きた3月11日でしたので、参加者全員で黙とうを捧げる時間もありました。今回のワークショップの費用も、すべて東北のチアリーダーへ寄付されるとのこと。日本では、チアリーダーというとダンスや衣装の華やかさに目が行きがちですが、NFLチアリーダーは慈善活動も積極的に行っています。試合を盛り上げるのはもちろんのこと、心身ともに強く美しい「理想の女性像」として、アメリカでは憧れの存在となっています。

▲東日本大震災の被害を受けたすべての人々に、黙とう

▲もうすっかりチームメンバーのように意気投合

伊藤さんにワークショップの感想をインタビュー

 ―今回のワークショップは、主にどのような人を対象とし、どのようなメニューでしたか?

チアリーダー経験2年以上の方を対象とした、15名の少人数クラスを行いました。8割が現役のチアリーダーで、いまもチームに所属しています。NFLチアリーダーを目指している方も何名かいらっしゃいました。

ワークショップの内容は、ウォームアップ・筋トレ・ウォーク練習・ダンス・Q&A。NFLのチアリーダーが実際に行なっている、リハーサルやメンタルトレーニング、試合形式などを伝えました。

―講師側として、今回のワークショップはいかがでしたか?

最高に楽しかったです! 参加者の皆さんの笑顔とポジティブなスピリットを受け、私がたくさんのパワーをいただいちゃいました。東京でのワークショップ開催は、2016年に続き2回目、今年初の開催でした。ワークショップが始まる前に「今日は、参加者全員でひとつのチームを作り上げて行くイメージで行いたいです」とお伝えしましたが、終始雰囲気が良く、ひとつのチームのような一体感が出来上がったように思います。

3月11日に開催したこともあり、ワークショップの後半では、チアのハドル後、手を繋ぎ黙とうを捧げました。当たり前の日常を当たり前と思わず、感謝の気持ちを忘れないでいよう、という想いを共有できたと思います。今回のワークショップ費用は全額、東北のチアリーダーにお届けします。6~7月に東北へ行くので、そのタイミングでチアリーダーにお渡しします!(その模様はまた後日レポートします)。

▼ToBiRaプロジェクト
https://www.tobira-cheer.com/

―かなりハードな動きのチアダンスが続きましたが、たとえば本番中に「疲れた」と感じたとき、どのようにして乗りきっていますか?

本番中に疲れたと感じないように、ハードなリハーサルを重ねています。本番はアドレナリンが出るので、疲れたと感じることはほとんどないですね。試合中は疲れも吹っ飛ぶくらい、楽しくて仕方がないです。

―ダンスのフリを覚えるコツはありますか?

コツではないかもしれませんが……フリ覚えの段階で毎回フルアウト(全力・最大限の力)で踊るように心がけています。覚えることに必死なときは、つい省エネモードで踊ってしまいがちですが、フリ覚えの段階で本気で踊っておかないと、本番やオーディションの時にベストパフォーマンスができないので……。全力で踊ってみる癖をつけてみてください!

あと、コレオグラファー(振付師)の意図を感じながら踊ることも効果的だと思います。最近、振り付けを作る機会が多いのですが、曲をしっかり聞いて、踊り手をイメージして、曲や踊り手に合うフリを作っていきます。どのフリにも振付師の魂がこもっていると実感しています。その想いをしっかり読み取りたい、体現したいって思うと、それが踊りに出ると思うんです。

1 2 3

その他の注目のタグ