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東日本大震災から7年、被災地の"今"を知る。宮城県「仙女ウルトラマラニック」出走レポ(後編) (1/2)

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 3月21日(水・祝)にプレ大会として開催された「仙女ウルトラマラニック」。40km・80km部門が設けられ、東日本大震災で被害を受けた宮城県沿岸部を中心に走ります。

 前回は、おもにコースの特徴などについてご紹介しました。アップダウンが多く変化に富み、走った後は温泉や海鮮を楽しめる大会です。今回はコース上で見た地域の現状、そして宮城県が誇る絶景などについてお伝えします。

川や海、そして山々などの大自然

 40km部門は松島海岸駅から合流。そこまでの40kmは、80km部門に出場した方だけが走れます。実はこの前半に、たくさんの絶景スポットがありました。

 最初に海が見られるスポットが、七ヶ浜にある小豆浜。どこまでも広がる青い海は、つい足を止めてしまいます。あいにくの曇り空ではありましたが、その美しさに走った疲れなど忘れてしまいそう。いい波に出会えるポイントなのか、サーフィンを楽しむ方が多く見られました。

 七ヶ浜の北側にある「多聞山」は、松島四大観の1つ。松島湾の島々が一望できるスポットとして知られ、その景色を見に訪れた観光客や地元の方々もいらっしゃいました。山というだけあって登るのですが、ランナーからは「これは見られてよかった」という声が聞こえてきます。

 海沿い中心ではありますが、奥松島方面へ向かうエリアでは山や田んぼの風景も楽しめます。このように変化に富んだ景観は、本大会の大きな魅力といえるのではないでしょうか。

 ちなみに景色ではありませんが、コース上にはこんな歩行者専用トンネルも。ひんやり肌寒さがありますが、ちょっと冒険気分でワクワクしてきます。ランナー同士の話し声が反響し、つい「ワッ」なんて大きな声を響かせたくなりました。

震災後の“今”を知る

 本大会で走る場所は、その多くが東日本大震災で被害を受けたエリア。今もなお各地では復興作業が進められており、その現状を目の当たりにしました。

 たとえば、奥松島にある旧野蒜駅。津波を受けて駅舎は移動しましたが、旧駅が当時のまま残されていました。看板が曲がり、柱が倒れ、ホームの一部はコンクリートが崩れています。この様子を見るだけで、津波の凄まじさを痛感することでしょう。

 旧野蒜駅は2階が資料館になっており、パネル展示のほか、震災当時の映像を観ることができました。係員の方に「映像は10分ほどかかります」と言われましたが、全員一致で視聴することに。皆さん真剣な眼差し……きっと、さまざまな思いが胸に込み上げていたことでしょう。

 周囲をよく見回しながら走っていると、コース上のいたるところに「ここから過去の津波浸水区間」と書かれた看板が設置されていました。そしてその周辺は、工事中など今でも復興作業が行われています。高い位置でこの看板を見ると、率直に「こんな場所まで波が来たのか」と怖さすら感じました。

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