東日本大震災の復興地・仙台市~女川町を走る(前編) (2/3)
ここで、またしてもご当地グルメが。
牛タン肉まんはホカホカで、スタッフがランナーの到着に合わせ買ってきてくれているようです。
女川の蒲鉾店「高政」で販売されているという「ぷちあげ」も、フワッと柔らかく食べ応えがあって、非常においしい一品でした。ただし、エイドは多聞山と松島海岸駅で終わり。本大会はスタッフも少数で運営されており、後半にはエイドが設けられていません。コンビニに寄るなど補給は自分で行いながら、ゴールの女川を目指します。
後半は、震災被害が大きかったエリアへ
後半は松島から石巻、そして女川へと向かいます。これらのエリアは、とくに東日本大震災による被害の大きかった場所。しばらくはアップダウンの多い、山の中の道を進みます。この付近は、「松島ハーフマラソン大会」のコースでも使用されているようです。
東松島市に入ると、道路の至るところで工事が行われていました。海側から堤防や道が新しく整備され、少しずつ内側へと工事が進められているようです。海沿いには建物がほとんどなく、見かけるのは工事現場の人たちだけ。復興作業は、まだまだ途中なのだということが分かります。
矢本付近から石巻までは、果てしなく見えるような一本道が続きます。歩道が広い点だけは救いでしたが、「どこまで続くんだろう……」と精神的にこたえました。しかし高い建物がないため空が広く感じられ、都会ではあまり味わえない爽快感があります。
石巻付近からは民家やお店が増え、途中のコンビニで休憩するランナーも多く見られました。同時に、少しずつ空が暗くなり始めます。速いランナーは、おそらくこの時点でゴールしていたことでしょう。速く走るのもよし、ゆっくり時間をかけて楽しむのもよし。私は後者でしたが、自由なペースで走れるのはマラニックの魅力です。