箱根駅伝にまつわる「気温」と「出身高校」。直近35年のデータを調べてみた (2/4)
●最低気温が「氷点下以下」だったケース=寒さに強い選手たち!?
・1983年(第59回大会)
[6区]日本体育大学/4年・谷口浩美(小林・宮崎)※1991年世界陸上(東京大会)で男子マラソン優勝
・1984年(第60回大会)
[5区]駒澤大学/1年・大八木弘明(会津工・福島)※現在の駒澤大学の監督
[6区]順天堂大学/3年・羽柴卓也(出身高校非公開)
駒澤大の大八木監督(写真:編集部)
・1985年(第61回大会)
[5区]早稲田大学/2年・木下哲彦(八幡大付属・福岡)※元陸上競技選手で現在は解説者を務める金哲彦さん
・1986年(第62回大会)
[6区]中央大学/3年・吉崎修(出身高校非公開)
・1989年(第65回大会)
[5区]日本体育大学/4年・島津秀一(太成・大阪)
・1995年(第71回大会)
[5区]神奈川大学/2年・近藤重勝(洛南・京都)
・1996年(第72回大会)
[5区]早稲田大学/3年・小林雅幸(十日町・新潟)
・1999年(第75回大会)
[5区]東海大学/1年・柴田真一(市船橋・千葉)
・2002年(第78回大会)
[6区]大東文化大学/4年・金子宣隆(東海大四・北海道)
・2003年(第79回大会)
[5区]東海大学/1年・中井祥太(京都西・京都)
[6区]中央大学/2年・野村俊輔(報徳・兵庫)
・2005年(第81回大会)
[5区]順天堂大学/2年・今井正人(原町・福島)※初代・山の神
・2006年(第82回大会)
[6区]専修大学/4年・辰巳陽亮(洛南・京都)
・2008年(第84回大会)
[5区]早稲田大学/4年・駒野亮太(早稲田実・東京)
[6区]早稲田大学/2年・加藤創大(愛知・愛知)
・2009年(第85回大会)
[5区]東洋大学/1年・柏原竜二(いわき総合・福島)※二代目・山の神
・2011年(第87回大会)
[5区]東洋大学/3年・柏原竜二(いわき総合・福島)
・2012年(第88回大会)
[6区]東洋大学/3年・市川孝徳(高知工・高知)
・2014年(第90回大会)
[6区]明治大学/4年・広瀬大貴(洛南・京都)
・2015年(第91回大会)
[1区]駒澤大学/4年・中村匠吾(上野工・三重)
[5区]青山学院大学/3年・神野大地(中京大付属中京・愛知)※三代目・山の神
[6区]早稲田大学/3年・三浦雅裕(西脇工・兵庫)
[10区]城西大学/4年・寺田博英(福岡大付大濠・福岡)
現在は富士通で活躍する中村匠吾選手(写真:編集部)
・2018年(第94回大会)
[5区]法政大学/2年・青木涼真(春日部・埼玉)
[6区]青山学院大学/3年・小野田勇次(豊川・愛知)
※『箱根駅伝100年 襷の記憶』(ベースボール・マガジン社)より抜粋
26人中7人が雪国出身。また、神奈川大学で京都出身の近藤選手は、15.7度を観測した暖冬の1997年も5区で区間賞をとっています。寒さにも暑さにも強い!
山の神と評された、当時は東洋大学の柏原竜二選手が4年間山上りの5区で区間賞をとったことは有名ですが、1年と3年生時は気温氷点下の寒冬でした。
また、同じく寒冬の年、チームの総合成績は悪かったものの、個人成績が良かった選手のなかに、北国出身を数名発見。
2003年、総合結果は18位、6区で区間3位をとった法政大学1年・白田雄久選手は北海道出身。2012年総合では20位、6区で区間2位をとった東京農業大学2年・佐藤達也選手は岩手出身です。