2019年1月24日

台湾で旅ラン。27000人が参加する「台北マラソン」を満喫してきた! (4/5)

エイドにビール発見!

 そうこうする内に、雨も止み、雲の中から晴れ間が覗かせると、川沿いコースに突入。走ること、約10キロで、あっという間に折り返し地点に到着。さぁ、あと半分!と気合を入れるどころか、この楽しい台北マラソンが終わりませんように!と、どこかで願っている自分がいました。

▲ハーフの距離を通過しても、川沿いのランは続きました

 折り返し後は、またまた、小雨に見舞われながら、どこまでも続く川沿いコース! そんな中、数々のウォールアートが、雨に打たれたランナーの心を、どこかほっこりさせてくれています。

▲数々のウォールアート。中には、台北マラソンのウォールアートも

 止まぬ雨に打たれて頑張っているのは、地元のボランティアの皆さんも一緒。弛まぬ手拍子と「加油!」の掛け声が、まるで、自分自身を励ますかのように、私が走り去った後、何時までも鳴り止むこと無く、続きました。

 川沿いを20キロ以上は走ったでしょうか? ふと思い出したあの会話! そう言えば、前日のエキスポで、過去に台北マラソンを走った方からの耳より情報が。何と、数あるエイドステーションの中には、たった一箇所、どうやら、台湾ビールが置いているらしいとの噂(苦笑)。

 と言っても、雨は降っているし寒いし、今回はあるわけないかと、たまに現れる川沿いのエイドステーションに、こっそり期待しつつ、やはり口にするのは、アルコール度ゼロパーセントな真水やスポーツドリンク、ビールなんて浸されていない(当たり前か)スポンジと、それっぽい飲料は現れるべくもなく、ここは、ぐっとこらえて、足を前に運び続けるのみ。

 30キロ過ぎ。やっと、川沿いを終える頃かと、台北市内を目の前にしながら、足を進めていくと、なぜかランナー達でごった返しているエイドステーション? お店? いや、はたまたカウンターバーを発見!視界が定かでない目の周りを拭くと、でたぁ~!まさかまさかの、ビールステーションでした。

▲本当にあったぁー!ビールステーション!

 店員いや、ボランティアスタッフが、「台湾ビールでも、飲んでいきなはれ!」と、「啤酒!啤酒!」と呼び込んでいるではありませんか。

 雨で冷えていた身体はどこへやら。どこまで川が続くんだよ! と、冷めていた心は遠い彼方へ。はい、喉元だけは100%例外なんでしょう(苦笑)。心地良く冷えた台湾ビールが、のどごしにガツガツ響き、しっかりと味の染み込んだおでんや焼き鳥など、立派過ぎるおつまみ類が揃いも揃ったり。また、出汁が効いているんだなぁ、これが。一気に、疲れが吹っ飛んでしまいました。グイっと1杯、いや、2杯頂いた私は、後ろ髪引かれる思いで、給水所ならぬ、給“ビール”所を、後にしたのでした。

 あっという間に残り5キロ。台北市内に戻ってくると、市街地を駆け抜け、基隆路の地下道をくぐり、残り1キロ。おっ、見えてきました! ゴール地点の目安であるそびえたつ建物、台北101。

 ビルの上層階が、雲に覆われ、とても幻想的な景色を創っていました。

▲ゴール地点の目安であるそびえたつ建物、台北101

 走っては止まって地元のスタッフとおしゃべり&パチリ! を4時間程続けると、台湾ビールの酔いも手伝ってか、いつの間にか、両脚は疲労感で襲われていました。

 そんな私も、最後は、気力を振り絞って、市政路のゴールゲート目掛けて、ラストスパート。最後は、沿道の方の「加油!」コールと、ボランティアスタッフの子どもたちや、先にゴールしている参加者の声援に迎えられ、無事、ゴール!

▲沿道の方の「加油!」コールに迎えられ、無事にゴール

 2.5キロごとのエイドステーションと、オンリーワンな私設ビールステーションで、レポート用の写真を撮影しながら、また、地元のボランティアスタッフとの会話を楽しみながらのフルマラソン……。終始、小雨が止まぬ中のランでしたが、最後は、笑顔で42.195キロの“旅ラン”を終えました。

▲地元のボランティアスタッフとの会話を楽しみながらの、台北“旅ラン”でした

 エイドステーション以外でも撮影しながら、景色に見とれて立ち止まってのラン。4時間12分21秒のタイムの中にも、おもしろい“絵”が満載の、初の台北マラソンになりました。

 フルマラソンを走り終えた私は、レース後のブースで、完走シャツや、お弁当、バナナ、プロテインバーなどを賞味した後、ゴールゲートをバックにパチリ! すると、スタート前や、ランの途中でもお会いした、スーツを着て走るファンラングループに、ゴール後も遭遇。皆さんと、無事にゴールできた満面の笑みを浮かべてパチリ。台北の観光スポットを満喫し、一緒にゴールした異国のランナー仲間の笑顔で、身体と心のクールダウンを楽しみました。

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