2017年9月12日

旅ランin沖縄県那覇市!治療院併設の「Run Ride Point」でランニングを楽しむ

 旅ランに欠かせないのが、シャワーや着替えの行える場所。全国各地に施設が増えていますが、沖縄県にはまだまだ希少です。

 そんな沖縄県の那覇市内にあるのが『Run Ride Point』。ゆいレールの県庁前駅から徒歩圏内と、アクセス環境にも恵まれています。施設内の設備について、周辺のランニング環境と共にご紹介しましょう。

ランニングだけでなく自転車預かりも可能

 観光客で賑わう国際通りから程近く、ゆいレールの県庁前駅から徒歩約3分。緑とピンクの鮮やかな看板が目印です。ガラス張りの施設は、外から中の様子がよく見えます。入ってみると、迎えてくれたのが金城さんご夫婦。こちらの施設は約2年前にオープンし、以来、お二人で運営されているそうです。

 入ってすぐ右手には、複数台の自転車が並んでいました。こちらの施設はランニングの起点としてだけでなく、自転車も預かってもらえます。主に周辺から自転車通勤されているビジネスパーソンに利用されているそうですが、輪行で観光に訪れたサイクリストにとっても、うれしいサービスと言えるでしょう。

 利用者は男性が多いとのこと。ロッカーの設けられた更衣室には、シャワーと洗面台があります。明るいカラーで清潔感があり、ランニングを楽しむには十分でしょう。

 那覇市内には銭湯なども少ないため、多くのランナーは宿泊先や自宅に戻ってからシャワーを浴びるようです。しかし、例えば県内でも他地域から走りに来たり、あるいはホテルのチェックイン時間前に走ったりする際には、とても重宝するスポットと言えます。

治療院併設でランニング後のケアも万全

『Run Ride Point』の大きな特徴が、治療院を併設しているという点。治療院にはランナー以外も多く訪れますが、もちろん、走った後に治療を受けるといった活用法も可能です。走ってみて疲れや痛みを感じることがあれば、ぜひその場で相談してみてください。

 また、受付前ではセルフケアグッズの販売も。専門家である金城さんがご自身で使い、良かったものを置いているそうです。筋膜リリース用のローラーなど、私が愛用しているものもありました。もちろん、使い方が分からない場合は丁寧に教えてくれます。

『Run Ride Point』を起点に走れるランニングコース

 那覇市内には奥武山公園や漫湖公園など、ランニングに適した広い公園があります。しかしせっかくなら、観光スポットをはじめ市内各所を巡るコースを楽しんでみてはいかがでしょう。周辺のランニングコースについて伺うと、地図付きのコース案内図を見せてくれました。

 ゆいレールに沿って市内を走ったり、首里城などの名所を訪れたり。自分の脚で見て回ると、意外な発見があるかもしれません。

 最短約1.5kmで訪れることのできる『池の上ビーチ』。シューズを脱いで海に入れば、走って火照った身体が程よくクールダウンされます。日が沈み始めると、時間とともに変化する海と空との色合いが素敵でした。

 ランニングコースは自分次第。あらかじめ目的地を決め、そこに向けて走るのも良いでしょう。ある程度の距離を走りたいという方は、例えば瀬長島など那覇市外まで足を伸ばしてみるのもオススメです。

 ただし暑いシーズンは、くれぐれも水分補給を忘れずに。もし「走れなくなったらどうしよう」と不安な方は、バス停のある大きな通りを走ると良いかもしれません。

イベントやアイテムレンタルで走る人をサポート

 なお、『Run Ride Point』では定期的にランニングイベントを開催中。朝ランは毎週火・金曜、夜ランは毎月第2・4土曜日です。スケジュールが合えば、こうしたイベントに参加してみるのも良いでしょう。地元のランナーと、新しい出会いがあるかもしれません。

 また、出張などでうれしいのがシューズレンタル。『Run Ride Point』では、Salomonのランニングシューズがレンタル可能です。今後、ランニングウェア等の貸出も予定しているとのこと。近いうちに、手ぶらでも那覇のランニングが楽しめるようになりそうです。

 温暖な気候、そして広く整備された道路など、那覇市および近郊はランニングにピッタリの環境です。県外から訪れた方なら、豊かな自然や街中の雰囲気など、すべてが新鮮に感じられることでしょう。『Run Ride Point』を起点に、沖縄の風を感じながら旅ランを楽しんでください。

[筆者プロフィール]
三河 賢文(みかわ・まさふみ)
“走る”フリーライターとして、スポーツ分野を中心とした取材・執筆・編集を実施。自身もマラソンやトライアスロン競技に取り組むほか、学生時代の競技経験を活かし、中学校の陸上部で技術指導も担う。またトレーニングサービス『WILD MOVE』を主宰し、子ども向けの運動教室、ランナー向けのパーソナルトレーニングなども行っている。3児の子持ち。ナレッジ・リンクス(株)代表。
【HP】http://www.run-writer.com

<Text & Photo:三河賢文>