2018年3月28日

北極の上を走る。体感マイナス40度の「FWD北極マラソン」が今年も開催

 北極の上を42.195km走るフルマラソンとハーフマラソンの大会「FWD北極マラソン」が今年も開催されます。

「FWD北極マラソン」とは?

 2002年から開催が続けられている同大会は、ランナーの体感温度がときにマイナス40度にも達すると言われる北極の上を走るアドベンチャーマラソンです。

 フルマラソンとハーフマラソンが用意されており、想像を絶する極寒の中で走り続けるため、最も寒い環境でのマラソン(World’s Coolest Marathon)とも呼ばれています

 参加者は、北極の凹凸ある雪上を極寒に耐えぬく防寒着やゴーグル等を身につけながら走ります。毎年、世界各国より多くのランナーが参加しており、2017年は55名が参加しました。2018年4月9日に開催される今大会でも、多くの参加者が見込まれています。

▼あわせて読みたい

北極、エベレスト、サハラ砂漠、富士山......。世界の過酷なマラソンレース7選 | トレーニング×スポーツ『MELOS』

極寒に耐え抜くため、事前にトレーニングも

 参加者は、北極の極寒に耐え抜くため、大会開催の1週間前である4月2日から、ノルウェーのトロムソにおいてトレーニングをスタートします。

 休息と練習を重ねながら、4月5日にはスヴァールバル諸島(ノルウェー領)へと移動。その後、レース主催者からのオリエンテーションを受けて、4月8日には北極へと移動。4月9日にレース本番を迎えます。

日本からは2人の参加が決定

 過酷な大会ですが、今年は同大会に2人の参加が決定しています

 1人は、フルマラソン出場経験を持ち、SNS世代にカリスマ的存在のファッションモデル・出岡美咲(izu)さん。

 そして、もう1人はMELOSでインタビューに応じてくれたこともある実業家の佐谷恭さん。自身が経営する株式会社旅と平和にて、走った分だけ給与が増える「ランニング手当」を導入するなど、ランニングを愛する佐谷さんですが、当日は極寒の環境下でどのような走りを見せてくれるのでしょうか。

 なお、出岡美咲さんはハーフマラソン、佐谷恭さんはフルマラソンに挑戦します。

 出岡さんは、同大会への出場について、「北極に行くだけでも、一生のうちに一度あるかくらいなのに、そこでマラソンをするということで、普通では挑戦したくてもなかなかできないことだし、何より面白そうだと思い、チャレンジすることにしました。過酷な環境ですが、出場するからには完走したいです」とコメント。また、佐谷さんは「40歳を過ぎると人は挑戦しなくなると言いますが、この年齢だからこそ、チャレンジしていきたいと思います。各国から集まった一緒に走る約50名のランナーと共に、完走を目指したいです」と意気込みを語っています。

 「FWD北極マラソン」の特設サイトには、2人の練習映像などが掲載されていますが、やはり何かに打ち込んでいる方は、輝きが違いますね......2人の活躍を期待したいものです!

▼あわせて読みたい

走った分だけ給与が増える。「パクチーハウス東京」運営会社が"ランニング手当"を始めたワケ|社員の運動を応援する企業 #1 | ビジネス×スポーツ『MELOS』

<Text:辻村>