2020年3月19日

多くの日本人は睡眠に不満を持っている。フィリップス、睡眠とスポーツパフォーマンスの関係を調査

 毎日の睡眠ですが、皆さんは満足していますか? フィリップス・ジャパンが、睡眠スポーツパフォーマンスの関係について調査結果を公表しています。

多くの日本人が自分の睡眠に満足していない現状

 同社が2017年から世界で実施している調査によれば、日本人の睡眠時間は、世界的に見てもっとも短いといいます。

 具体的には、全世界13か国で約1.3万人に対してヒアリングしたところ、成人日本人は平均で約6.4時間睡眠。週末でも7時間睡眠となっており、約7,100万人の日本人が自分の睡眠に対して満足をしていない現状が分かってきています。

睡眠がスポーツパフォーマンスに及ぼす好影響とは

 睡眠はスポーツの分野にも有用で、よい睡眠はスポーツにおけるパフォーマンス向上や、けが・病気の予防にも役立つといいます。

 スタンフォード大学のバスケットボール選手に関する報告では、十分な睡眠をとることでスプリントのタイムが16.2 ± 0.61秒から15.5 ± 0.54秒まで向上。フリースローやスリーポイントシュートの成功率も、それぞれ約9%増加したそうです。

 さらに、十分な睡眠をとることで怪我をする確率が約70%、風邪を引く確率も約30%減少したそう。

睡眠を改善する方法は?

 では、具体的にどのようにすれば、睡眠を改善することができるのでしょうか。同社によれば、以下が重要であるといいます。

1.睡眠不足が仕事や人間関係、生産性といった生活のあらゆる側面に影響することを理解し、認めること
2.就寝時のルーティンを作り、毎晩実行すること
3.睡眠トラブルの原因となっているさまざまな要因を特定し、解決策を調べたり医師に相談すること
4.テクノロジーを戦略的に活用すること

 すぐできるとすれば、2や4あたりでしょうか。就寝・起床時間をある程度定めてしまったり、最新のデジタルデバイスを活用して、自身の就寝すべきタイミングを通知してもらう。睡眠は毎日の健康的な生活のもと。改善できるポイントがありそうなら、日々の生活に役立ててみてください。

<Text:辻村>