服の湿度・温度、心拍数が計測できる「シャツ型センサー」登場。ゴールドウインや東レなど3社連携で開発
そろそろ夏も本番。気分もアガりますが、近年恐ろしいのが熱中症です。できれば危険予知をしたいもの。そんなときは、こんな“スマート”なアイテムはいかがでしょうか。
NTTテクノクロスと東レ、ゴールドウインは30日(木)、3社連携の「暑さ対策プロジェクト」として、心拍数と衣服内の温度・湿度を計測できるセンサーと専用ウェアを組み合わせた「暑さ対策用サービス」を、8月に提供開始(予定)すると発表しました。
暑熱環境下における運動&作業時の体調管理に
近年、温暖化による暑さ対策が話題になってきましたが、今年は特に“ウィズコロナ”という課題も発生。夏でもマスクを着用する機会が増加し、今までよりさらに体調管理に気を配る必要があります。
今回の「暑さ対策用サービス」は、NTTテクノクロスが開発した小型センサー&専用アプリケーションと、東レ・ゴールドウインが開発した専用ウェアをセット利用することで成立します。心拍数と衣服内の湿度&温度が同時計測できるシャツ型センサーの商用化ははじめてのことです。
センサーは、NTTデバイスイノベーションセンタで開発されており、心拍数と衣服内の温度・湿度に加えて、活動量、歩数・姿勢を高精度に計測。しかも、重量は約12グラムと軽く、利用シーンにより約50時間連続利用が可能です。
専用ウェアは、肌への密着性が高く、運動中でも安定して高い精度でデータ取得ができる「hitoe」を活用。専用ウェアの上から通常の衣服が着用可能で、着用者は普段通りに活動できます。
計測データは、NTTテクノクロスが開発した専用アプリケーション「hitoe暑さ対策アプリ」で閲覧可能。活動しながらスマートフォンなどでデータをチェックすることで、休憩タイミングの目安にもなり、熱中症などの早期対策につなげることができます。
価格は小型センサー「TX02」が12000円、「hitoe暑さ対策アプリ」が初期費用25000円(1ライセンス3000円)、専用ウェアが10000円(いずれも税別)です。
<Text:辻村>