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2019年2月7日

空手が生んでくれた強い自分。これが私にとって「かわいい」ということ。BiSゴ・ジーラ(後編) (1/3)

 全裸PV、100キロマラソン、終身名誉メンバーは世界的デザイナー・コシノジュンコ……と話題性と体当たり企画が売りのアイドルグループBiS(ビス)。2014年に1度目の解散をし、2016年に再結成。第2期に突入したグループの中で、MELOSが注目すべきメンバーが空手歴13年を誇るゴ・ジーラだ。

 オーディションでは空手の型を勇ましい姿とともに披露し、1位通過で合格。しかし「かわいい」を求められがちなアイドルが、なぜあえてオーディションで勇ましい姿を見せたのか? ゴ・ジーラは「空手をしているときの自分がかわいい」と語る。空手が生む「かわいい」を探ってみた。

前編:不遇な状況でも腐っちゃいけない。空手が教えてくれた大事なこと。BiSゴ・ジーラ(前編)

空手をしているときのわたしが一番かわいい

――アイドルになろうと思ったきっかけは何でしょうか?

アイドルになりたいというよりはBiSを体験してみたいと思っていたんです。もともと第1期のBiS(2010年~2014年まで活動)を見て、これが衝撃! 全裸PVや24時間ライブ、100キロマラソンといった企画を知り、これがアイドルなのか⁉ってカルチャーショックを受けました。ショックを与えるって、すごいことだなって。これまでのアイドルと違う。アイドルと名乗りながら、アイドルという概念をぶっこわそうとしていてパンク! そのあと、BiSを生んだ音楽プロダクションがプロデュースするBiSHのオーディションを受けたんです。まぁ、それは落ちちゃったんですけど……。

――そのあとBiSの再始動(第2期/2016年~)が宣言され、オーディションに合格。オーディションでは特技の空手の型を披露していましたね。「かわいい」が求められるアイドルが勇ましい空手の型を披露するのは、落とされる可能性もあるのでギャンブルだと思いました。

あー、たしかに。でも目立つかな、と思って(笑)。

――(笑)。以前、Twitterでも勇ましい空手姿をアップしていて、「空手やってるときの写真、わたしが一番可愛いときだ」(原文ママ)とコメントしていましたよね。実はこのコメントを読んで、ゴ・ジーラさんに取材をしたいと思ったんです。かわいいを求められるアイドルがなぜ勇ましい姿を披露して、それで「一番かわいい」と言った理由が知りたくて。

「かわいい」という言葉って意味がめちゃくちゃ意味が広いですよね。私が思うかわいいって自信がある状態を指しているんですよ。Twitterの写真を上げた時、「このままでいいんだうか」って悩んでいて、それで過去の自分を振り返っていたんですよ。自分はこれまでどうやって生きてきたんだろうかって辿っていたら、空手をしていた時の自分って一生懸命で自信があって、自分のことが大好きだったなって。

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