東京マラソンを完走したい!最後まで走りきるためのポイント5つ│東京マラソン完走HOW TO #5 (1/2)
厳しい競争率の中、せっかく出場権を得た東京マラソン。目標記録を達成することはもちろん、「笑顔で走りきりたい」というランナーも多いことでしょう。
東京マラソンは常に大勢の応援に囲まれているほか、東京都心を駆け抜けるというシチュエーションは自然とテンションを高めてくれます。
しかし当然ながら、フルマラソンを走れば疲労し、苦しく感じるシーンがあるでしょう。もしかしたら途中で走れなくなり、歩いてしまうかもしれません。
東京マラソンに向けた本集連載の最後は、本番を笑顔で走りきるためにできる工夫を、ランナーである私の目線から5つご紹介します。
1.周囲の景色を楽しもう
新宿の都庁前をスタートし、東京都心を走る東京マラソン。防衛省や日本橋、浅草、銀座、日比谷公園、芝公園、品川などを通り、ゴールは東京駅前です。
コース上では、スカイツリーや東京タワーなども見えることでしょう。主要道がすべてランナーのために交通規制され、まさに特別な道を走ることができます。
歩道から眺めるのとは違ったスケールの景色を、ぜひ走りながら楽しんでください。たとえ都内在住者でも、見慣れた景色とは違う特別な印象を受けるはずです。
景色を楽しんでいると、走ることから気が逸れます。しかし身体は自然と動き続け、「いつの間にか数km進んでいた」なんていうこともあるでしょう。ただシリアスに走りに集中するのと比べて、気持ちに余裕を持ちながら走れるはずです。
ただし東京マラソンは、大勢のランナーが参加します。景色に気を取られるあまり、他ランナーと接触するといったことのないよう注意してください。
2.辛くなったら声援に応えよう
走っていれば、誰だって疲労が溜まります。足が重く感じたり、息が上がってしまったり。もしかしたら、「どうして走っているのだろう?」「もう足を止めてしまいたい」なんてネガティブな気持ち出てくるかもしれません。
そんなときは、ぜひ周囲の声援を思い出してみてください。たとえば関係者やスタッフからの「頑張って!」という声援がもしあったならば「ありがとう!」と手を振りながら応えてみる。
疲れている状態では、声を出すことも辛く感じるかもしれません。しかし、その一声が周囲からさらなる応援を生みます。それまで大勢のランナーに対して送られていた声援が、今度はあなた一人に対するダイレクトな応援に変わるでしょう。
あなたの応えに気付くと、改めて目を見ながら「頑張って!」という声援が挙がるはずです。
声援で不思議と力が湧いてくる
声援は力になるもの。まして「自分のために応援してくれている」と実感できれば、走るうえで大きな支えとなるでしょう。自分に応援の声を向けてもらえることがうれしくなり、走る以外に楽しみが広がります。いつの間にか疲れすら忘れ、大きな声を出して一気に駆け抜けているかもしれません。
実際、私はいつもファンランの際、スタートからゴールまで終始応援に応えて走るようにしています。声を出すことは疲れるかもしれませんが、それ以上の元気がもらえるので、最後まで笑顔が絶えません。
ゴール後はとにかく「楽しかった!」という気持ち、そして声援を送ってくれた方々への感謝が心を埋め尽くし、とても充実した時間になります。