2018年7月9日

理系男子、バイクを漕ぐ。初心者のためのバイクトレーニング│あなたのトライアスロン“初挑戦”を応援します! #4 (2/2)

超過酷! 耐久バイクトレーニング

 次は予告通り40分間、曲をかけながらその音楽に合わせてひたすらバイクを漕ぎます。最初はフラットなコースをイメージして、ひたすら正しいフォームを意識しながら漕ぐメニュー。4分32秒の曲です。漕ぎ始めは好調だったのですが、だんだん肩に力が入ってくる岩渕さん。「上半身の力抜いて! リラックス!」という西さんの声に対応しようとしても、どうしてもフォームは乱れがち。うーん、難しそう。「ラスト1分!」の呼びかけからが長く感じます。

▲岩渕さん、必死な表情! 写真では伝わりにくいですが、汗がすごいです

 フラットコースをイメージしたトレーニングが終わったら、休む暇なく次のメニューへ。次は登り坂をイメージして、ペダルを重くします。西さんの掛け声に合わせてどんどん漕いでいきます。うう、キツそう!

 その次はまたフラットコースイメージ。今度は踏む力だけでペダルが回るのを意識して漕ぎます。だんだんお尻が跳ねてきてしまい、お腹の力が入らなくなってくる岩渕さん。上半身はリラックスさせなくてはいけませんが、フォームが乱れては意味がありません。お腹の前でボールを抱えるイメージをすると、腹部に適度な力が入るそうです。

▲鏡でフォームが乱れていないかチェックしながらトレーニング

 フラット→坂道→フラットときたら、今度はショートインターバルの練習。20秒ずつに区切って速度を上げます。西さんの掛け声で最初の20秒が開始。「きつかったら歌を口ずさみながら!」と西さんが声かけをしますが、岩渕さん、そんな余裕がありません。代わりに口ずさむ取材班。一緒に漕ぐ西さんのペダルを踏むスピードがとんでもないです。がんばれ岩渕さん! 20秒漕いだら30秒のインターバルを挟んでもう一度20秒。次は40秒のインターバルで、ラスト20秒のスパートをかけます。

▲ショートインターバルが1番過酷そう……。息切れが聞こえてきます

▲西さんの合図に合わせてスピード加速! 岩渕さん、余裕がなくなりながらもきれいなフォーム

 次は再び登り坂想定。ペダルを重くすることで、足に重りをつけているのと同じ状態にします。疲れるとどうしてもお尻が跳ねてきてしまうので、上半身リラックス、お腹にベルトをしているように力を入れる、重心のかけ方を常に意識する、の3つが大切です。はじめに比べてだいぶ回転数が上がってきました! が、本当にヘロヘロになってきています……。

 いよいよ次でラスト。もう一度ショートインターバルのトレーニングですが、今度は30秒、20秒、40秒で区切ります。例えば30秒の時なら10秒加速、20秒ペースをキープ、といったように速度を調整する練習も加味。これまたキツそう。

▲必死! 静止画なのがもったいないほどの回転スピード。がんばれー!

 永遠のように感じられたショートインターバルもこれにて終了。最後の曲でゆっくりペダルを回してクールダウンです。クールダウンをしながら、バイクトレーニングの大切なところの振り返り。40分間ノンストップで漕ぎ続きけることは本当に本当に大変そうでした。

トレーニングメニュー終了。大会当日に向けての意気込み

 クールダウンを終えた岩渕さんに今日のトレーニングの感想を聞いてみると、「キツすぎて、終わった後もフラフラします……」とヘロヘロな様子。ランやスイムのトレーニングはさらりとこなしてきた印象だったので、本当にきつかったんだろうなということが伺えました。何よりもう、終わった後の汗がすごい! トレーニングルームの空調は冷房20度に設定されていたにもかかわらず、汗の量が尋常ではありませんでした(取材班は寒さに震えていました)。

▲ノンストップのバイクトレーニングを終えた岩渕さん。過酷さを物語る汗の量

 さて、以上で大会前の特別トレーニングメニューは全て終了です。ランニング、オープンウォータースイム、スイム、バイクと、厳しいメニューを仕事と両立しながら行なってきた岩渕さん。大会に向けて自信のほどは? と聞くと「短期間でここまでキツいトレーニングをしたのは初めてです。とにかく全力を尽くせるようがんばります」としっかり宣言してくれました。残りの期間は自主トレに励んでもらい、次回はタテトラ本番! 当日もきっと走りきれるはず! がんばれ~!

《関連サイト》
・アスロニア
http://athlonia.com/
・第9回館山わかしおトライアスロン大会
http://tate-tra.com/

<Text & Edit:山下茜、丸山美紀(アート・サプライ)>

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