2020年3月9日

カーボンプレート搭載、厚底、限定220足。BROOKSのレース向けシューズ「HYPERION ELITE」の特徴&実力とは? (1/2)

 ランニングシューズブランド「BROOKS(ブルックス)」のトップモデル「HYPERION ELITE(ハイペリオン エリート)」が2月29日より世界同時発売となりました。国内ではアキレスが取り扱います。新宿西口ハルクや主要店舗10店などで限定220足の販売となっています。可変形状カーボンプレート搭載しており、軽さと反発力でランニングをサポートするのが特徴。価格は2万7,000円(税抜)です。

HYPERION ELITEの特徴は?

 都内では商品説明会が開催され、メディアにHYPERION ELITEが披露されました。アキレス シューズ事業部の津端裕氏が詳細を説明しました。

▲アキレス シューズ事業部 新規事業開発担当副本部長の津端裕氏は、
「BROOKS社がクラフトマンシップを注ぎ込んで完成させたのがHYPERION ELITEです」と強調

 アッパーには伸縮性の高い編み込みメッシュアッパーを採用、フィット感を高めました。またミッドソール材には独自開発の「DNA ZERO」フォームを使っており、従来モデルから45%の軽量化と15%のソフト化を実現。さらに厚さ1~1.5mmの可変形状カーボンプレートを搭載しています。津端氏は「ねじれ剛性があり反発が強くなりました」とアピールしました。

▲アッパーは、伸縮性の高い編み込みメッシュアッパー。
柔らかいだけでなく、軽量化にもつながっています(重量は196g、27.0cm/片足)

▲サイズは25.0~28.0cm、ソールの厚さは35mm~27mm。
ドロップ(シューズのつま先と踵のソールの厚さの差)は8mmで、
自然な前傾姿勢と体重移動を生みだします

 競合他社のカーボンプレート搭載シューズとは、どこが違うのでしょうか。プレゼンでは、足関節のブレについて分析したデータが紹介されました。それによれば、最大外反角度はゼロ(他社製品は-6度~6度)、外反可動域もなく(他社製品は0度~6度)、外反率も圧倒的に低いとのこと(他社製品は0度~60度/秒)。足関節がブレないので、身体・膝・足への負担が軽減されます。津端氏は「長い時間に渡って最適なフォームで走れます。エネルギー消費が最小化するので、レースの終盤にもスピードを保てます」と説明しました。

▲競合他社のカーボンプレート搭載シューズとのデータ比較

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